穴弗六区(アナドルロック)の珍宝、再発! エレキギターやトリプルネックのエレキサズなど珍楽器を操るスーパーマリオ似のガイと、ドラムスの太鼓の先がホーン状に広がったヤンキードラムスを操るこれまたスーパーマリオ似のガイ(ということはサダム・フセイン似とも言える?)による二人組ディスコ・ハルク・バンド、デルディヨクラル。弦楽器兼ヴォーカル、そしてドラムスという最小限の編成から、「トルコのWhite Stripes」とも評される彼等の1979年作品が、スペインのアシッド音楽複刻専門レーベル Guerssenから届きました。基本的には四拍子のダンサブルなリズムとサズを「チャンチャラ、チャンチャラ」と繰り返すトルコのダンス民謡「アンカラル」スタイルなのですが、ちょうどアナログシンセやフランジャーが普及した時代に活躍しただけに、ミュンヘンディスコからの影響も大きく、この時代にしか生まれ得なかったディスコ・サイケな音になっています。ヴォーカルはクルド民謡~イラン声楽のタハリールを思わせる喉使いです。
http://www.youtube.com/watch?v=J0OgkQVVkUg