元アンディ・ブラウン&ストームのメンバーであり、オリヴァー・ムトゥクジ・グループのムビラ&パーカッション奏者でもあり、そして、チウォニゾ・マライレの現・音楽的パートナーでもあるアダム・チシヴォのファースト・ソロ・アルバムです。CDジャケ隣の写真は巨体のアダム・チスヴォがこの度、当店入荷の商品に1枚1枚サインをしてくれているところで、”FOR JAPANESE MBIRA FANS”と書いてくれました。
その容姿から容易に想像できる野太いヴォーカルで、ムビラを弾き語っているわけですが、そこにベース、ギター、ドラムス、各種パーカッション、サックス、キーボード、女声コーラスが、まるでムビラの奏でる変拍子と旋律を増幅するように加わって来るところが聴きどころ、ですねえ。それは、バンド・アンサンブルというよりも、ムビラ増幅隊とでも言いますか、野太いショナの伝統を存分に感じさせてくれるわけです。
2011年7月14日
ジンバブウェに滞在されている松平さんから、アダム・チショ(=チシヴォ)が糖尿病で亡くなったというご連絡をいただきました。結局、上記作品が遺作ということになってしまいました。とても、残念なことです。
ご冥福を祈りたいと思います。