OMARA PORTUONDO ‎/ VIDA

先のパンデミック下でツアーができなくなってしまったオマーラに、ONE WORLD (去年、アデデジをリリースしてくれたレーベルっですね!)がオファーして生まれた新作アルバム、ということになると思います。このアルバムをリリースの前後、欧米&南米ツアーを刊行したということですから、今年、92歳、オマーラはまだまだお元気そう、嬉しくなりますね。

多くはコロナ下のでの非対面 / 遠距離録音となったようですが、以下、豪華な面子が本作には参加、オマーラと歌や演奏を交わしています。
サルサの世界からは、パナマのルベーン・ブラデスとプエルトリコのアンディ・モンターニェス、メキシコからはナタリア・ラフォルカデとカルロス・リベーラ(明日のジョー!?)、グァテマラ育ち在米SSW のガビー・モレーノ、ペルーからはスサーナ・バカ、米国からは何とブルース界のケブ・モ72歳、そして、キューバからはあのミゲル・ファイルデ(ダンソーン初曲「シンプソンの高台」の作曲家にして楽団リーダー)の孫、エティエル・ファイルデ率いる新生オルケスタ・ファイルデ&男声ラファエル(オマーラ2019年作にも全面参加していました)、そして同じくキューバ名門出身のピアニスト、ゴンサロ・ルバルカーバ、あるいは、ヌエバ・トローバ第2世代のアマウリー・ペレス、現行キューバンを代表するトランペッター、アレクサンデル・アブレウという面々…。

いやいや、「草笛光子さんも若いけど、オマーラさんもホント若い!うらやましいです…というのは、当店としては非常に珍しい女性のお客様の言、なんですが、若いなあ、ホント、特に男声とのデュエットが、コントラストが効いているからか、より柔らかく、ツヤヤカに聞こえるということもあります。慈愛あふれるオマーラの歌声、是非、お楽しみ下さい。

ところで、1曲ソロで歌っている “NOW” (オリジナルは1963年のレナ・ホーンの歌)、なにも英語でジャズ・ソングを歌うことはないのに、と、思う方もいらっしゃるかも知れませんが、オマーラの音楽デビューは、ホセ・アントニオ・メンデス、セサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルスやフランク・エミリオ、フェジョーべ達が1940年代にハバナの下町で結成したグルーポ・ロキバンビアへの参加で(つまりフィーリン一派ド真ん中のデビューだったわけで)、おそらくハイ・ティーンのオマーラはそこで北米ジャズ・ソングも歌っていたハズ(残念ながら、ロキバンビアの録音は残ってませんが)。逆にスタート地点に戻っての “NOW” ということかも知れませんね…(というか、オマーラ、若い頃、レナ・ホーンに憧れていたそーです by 高橋政資!)。

1 Omara Portuondo feat. Gaby Moreno – Bolero a la Vida 4:26
2 Omara Portuondo feat. Andy Montañez – Silencio 4:30
3 Omara Portuondo feat. Raphael Y Orquesta Failde – Lo que me queda por Vivir 4:21
4 Omara Portuondo feat. Gonzalo Rubalcaba – Duele 3:04
5 Omara Portuondo feat. Susana Baca – Como la Gigarra 3:42
6 Omara Portuondo feat. Carlos Rivera – Me Toca 3:14
7 Omara Portuondo feat. Keb’ Mo’ – Se Feliz 3:14
8 Omara Portuondo – Now 4:44
9 Omara Portuondo feat. Ruben Blades – Honrar la Vida 4:01
10 Omara Portuondo feat. Natalia Lafourcade – Gracias a la Vida 5:32
11 Omara Portuondo feat. Amaury Perez y Alexander Abreu – Con 2 que se Quieran

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