EFTIHIA MITRITSA / TO PROTO VLEMMA

>こちら2010年のファーストと>こちらは2015年のセカンドとなるデュオ作、そしてまた5年後、本作は2020年の3作目ということになります(そのほかシングル録音2曲という10年間のキャリア)。ピアノ弾き語り、エフティヒア・ミトリツァ、また一人になって1作目っぽく、ショートなアルバムですが、いいメロディー、いい歌声、ちょっと苦い味も聞かせるようになりましたね…。すべての曲を自ら作曲し、すべての曲で作詞はナディア・ドゥラヴェラに任せられました。
生まれ年はわかりませんが、ギリシャ中央部、テッサリアはカルデッツァの生まれ、ピアノと音楽理論を故郷とアテネで学んだそうですが、その音楽的な素養は “アマネス” はじめ、ギリシャ〜東地中海の伝統音楽や民謡と、いわゆる西洋古典音楽やポピュラー音楽のミックスへと向けられたそう。う〜ん、そんな経緯から彼女の音楽が生まれていると解することは、それほど難しいことではないかも知れませんね。
ところで、エフティヒアは、朝はやく起きるのは苦手だそうです。朝起きたらヨガを少しして、愛犬とともに散歩、ナチュラルジュースと蜂蜜パン、コーヒーとその日の料理… そして午後、コロナ禍の中、ピアノ教師としてオンラインで授業をしているそうです。せっかくニュー・アルバムをリリースしたのに、コンサートはコロナで中止、不安を感じることもあるそう。夕方、また愛犬と散歩に、時には隣人や友人と食事をすることも。そして夜、自宅で勉強したり、思いついたメロディーを書きとめたり、深夜には映画を観たり、本を読んだり….と、そんな毎日を自ら紹介した記事をネット上で見つけしました。
と、わざわざ此処で紹介することもない、どうということもない日常なんですが、そんな日々から、このアルバムが生まれたことは、よ〜く納得できるのでした。
ギリシャに伝わる歌謡音楽以外の何ものでもなく、けれど、プライヴェートな感覚、音感も盛り込まれて、フツーに今に生きている一人の女性が自然に感じられるアルバム、とでも言えるでしょうか?

1 Eva 2:45
2 Eleni 3:22
3 Htismeni 3:59
4 Ilektra 2:16
5 Persefoni 3:29
6 Pinelopi 3:28
7 Ismini 3:34
8 Magdalini 3:18

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