SALIM ALI AMIR / TSI WONO ZINDJI


>こちらで紹介されていた作ですね(無断リンク陳謝&感謝!)、これは面白いと速攻オーダーさせていただきました。

アフリカ大陸東南部のマダガスカル島とモサンビークに挟まれた、インド洋西部に位置するコモロ諸島のSSW、12作目〜30年のキャリアを持つ人だそう。90年代初めの音源をネット上で聴いてみると、けっこうイケイケのシンセ・サウンド、ズークの影響がアリアリなんですが、10年後には同じくシンセ使いではあるものの、スワヒリ・アラビックなターラブ変形POPといった感じになっていて、そして、この2019年作になると、よりバック・トゥ・ルーツな方向も感じさせながら、独自にモダンなターラブ(TWARAB)や、島のハチロク・ダンス、サンブ(SAMBE)をPOPに展開、ということで、なるほど面白いですね(>参照)。
ザンジバルあたりのターラブ(TAARAB)と較べると、似て非なるのは、ヴァイオリン(カヌーン)ほかの流麗なストリングス・アンサンブルを欠く代わりに、キーボードを多用しているところ(なかなか違和感ないシンセ音)、あるいは、アマチュア・クラブ化したことにより多勢のコーラスが聞こえるザンジバル・スタイルと違って、ソロ〜吟遊詩人的なコモロ・スタイルのターラブ発展形として、こちら、SSWとしてあるサリム・アリ・アミールの音楽性を捉えることも可能かも知れません。要するに、よりアーティスティックかつ、コモロならではのPOPなモダン・ターラブと言えば言えるでしょうか…、同じく東アフリカ寄り、インド洋上のザンジバルではあり得なかったと思われるその音楽性、実にユニークです。

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