ADEOLU AKISANYA / MASTER COMPOSER


←洗いざらしのジーパンみたいな、イイ感じのCDボックスじゃないですか(意味不明)!?〜“ババ・エト“ことアデオル・アキサニャ(1927-1987)、アギディボ〜ハイライフ〜ジュジュを横断したナイジェリア / ヨルバの重要人物の6枚組 CDR -BOXということで、以前、同じく Evergreen からリリースされていた>6枚のCDRと同じ選曲でしょうねえ、たぶん。とはいえ、その6枚シリーズ、既に長らく入手困難となっているので、このロングボックス仕様の Evergreen 仕切り直しセットが決定的なコレクションということになります。で、当然、内容はサイコーです!アギディボ・ミュージックからアーリー・ジュジュ〜ハイライフへの移行が成された50年代後半ぐらい?〜70年代半ばぐらい?までの録音が収録されています(音の感じからして、そう推察するだけですが…)。
オグン州の州都、レゴスとイバダンの間に位置するアベオクタからレゴスへやって来て、優秀な成績で学校を卒業し優良企業を遍歴するも、突然手作りルンバボックスのアギディボを奏でながら歌い出し、1952年にランチョ・ボーイズ・オーケストラ、53年に改名してリオ・リンド・オーケストラ、その後、ウェスターン・トッパーズといったホーンズやエレキギターを主体としたアギディボ・ミュージック系のバンドを率いました。アギディボとは、大型ボックスによる低音親指ピアノの呼称、もしくはそのアギディボを擁するヨルバ系の音楽スタイルのことであり、そのスタイルは次第にジュジュに吸収さてれ行くことになったとされていますが…。
このCDRセットの vol.2 〜おそらく50年代の録音が収められているホーンズ&ギターのハイライフ風サウンドの中にもアギディボの音はまるでベース音のように聞こえます。そして、VOL.3 〜60年代になるとその音楽性はジュジュ色を備えた切れ味のいいギター・サウンドを前面にホーンズを従えたアーリー・ジュジュを展開、アギディボに代わってベースとトーキングドラムが使われるようになり、そのリズム・パターンはハイライフ・スタイルを逸脱しつつ、後年のヨルバ色をより濃くして行くジュジュを先取りしているようにも聞こえます。その意味では、このアキサニャの音楽性はジュジュに吸収されたというより、後年のジュジュを導いた一人だったと言えると思います。
その後、70年代以降もクラヴィネットやヴィブラフォン等を導入したジュジュ〜そしてハイライフっぽさもキープしつつ独自路線を貫き活動を続けたアキサニャ、作曲家であり哲学者、と呼ばれることもあったそうですが、そう言われてみれば、何となく、その音楽は常にワイルドなリズム感を備えながらも、どこか創意ある立ち振舞を感じさせるもの。アインデ・バカレともIKダイロとも、あるいはヴィクター・オライヤとも違うそのアギディボ〜ジュジュ〜ナイジェリアン・ハイライフの重要人物であることは確か、この機会に是非!

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