V.A. / KHMER NEW YEARN SONG 2018, Rasmey Hang Meas Vol.607

こちら、例年4月にリリースされるクメール正月アルバム by 最大手ラスメイ・ハング・メアスの今年のニュー・イヤー・アルバムとなります。例によってキクチ夫君突撃買付敢行してくれましたよ、感謝!(現地滞在35時間リミテッドの逆境の中、ほぼ注文どおりに買付けてくれる技、なかなか真似できることじゃないですよ、って、誰も真似しようと思わないでしょうけど…)
で、コレが今年のニュー・スタイルですね! なんともはや、クメール民謡モードを散りばめたウルトラヒップな “農村ファンク” 炸裂!? ちょっと目を離しているスキに、こんなことになっていたんなんて…、これだから面白いですねえ、カンボジアPOP!
往年のカンボジアン・ロックから21世紀のカンボジアン・ラップまで、彼の地の音楽はファンキーなミクスチュアー感覚を自在に発揮して来たワケですが、ここに来てカンボジア音楽メジャーの流れが、まさかファンクに傾くとは、ちょっとびっくりですよ(もともとクメール系伝統音楽はそのリズム感に米国黒人音楽との偶然の親和性がありと思われるものの)。
で、そんな中でも注目は、その、ちょっと目を離しているスキに現地新人スタアの台風の目となっていた女性歌手、ピチ・ソフェア(Pich Sophea)、クリップ見ると、なんだか眉間にシワ寄せてキツイ表情していますが、それだけに笑った時には何となくホッとさせつつも、若いんだか若くないんだか、よくわかんない女性像ですな、…って、そんな個人的感慨はどーでもイイとして、なるほどカンボジアのニュー・ファンク・クィーン、キレの良さとネバリが混在したようなその歌い口、クメールっぽい節まわしの下積みあり感も含めて、女性版プリアップになる可能性も!
加えて、”Let’s dance this way=តោះយើងរាំបែបនេះ” タメもヌケもある老いも若きも系カンボジアン・ファンク・ナンバーを歌うGデヴィット&ボープレック嬢(好み!コブシ使いもサイコー!)もイイですねえ。両者、カンボジア歌謡経由の歌い口&クリップで披露する盆踊りダンスとも、実にクメール的なファンク・スタイルを確立しています(それとも、プロデュサーにこんな風にやってね、って言われただけなのか、その辺わかりませんが)!
で、この二人も、ピチ・ソフェアも、これがデビューとは思えないものの(顔見たことあるし)、年に一度の目玉商品であるところのニューイヤー・アルバムにおける既存スター抜きでの大抜擢、そのへんもプノンペン音楽シーン、というか業界の柔軟さ、フットワークの良さを連想させて、これからもやっぱり目が離せないカンボジアPOPですね。
それにしても、通して聴くと、打ち込みと生打楽器の交わり具合が実にプログレッシヴ!?こんな音聞いたことないですね、あんまり…、とか言ってたら、「これはアジアのバイリ・ファンキですねえ!」by コンピューマ、なるほど!
*なお、こちら簡易ケース入りペラ紙ジャケ状態でお売りしています。
申し訳ないのですが、よろしく、どうぞ。

▽G-Devith Ft. BoPrek なかなか始まらない…

▽Pich Sophea, Step & Pich Thai なかなか始まらない…

▽G-Devith スグ始まります

▽Pich Sophea スグ始まります

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