VASILIS SKOULAS, MARIA ANAMATEROU / ME TON HRISTO KAI TON LISTI


1946年、クレタ島のほぼ中心に位置する高地の街(人口2379人)、アノギア生まれ。祖父はクレタの名高い詩人、父は現地伝承スタイルの絵を描く有名な画家、というアノギアの芸術一家に育ったヴァシリス・スコウラスの2018年新作(おそらく16作目)です。17歳の頃からリラ(擦弦)を弾き語り、1965年に Thanasis Stavrakakis & Nikos Xylouris らと、リラ奏者3人でライヴ・アルバムを初録音、1965年にはソロ名義アルバムの初レコーディングを経験しています。その後、80年代にはアテネのテアトロ・パルコでクレタ音楽を多くの共演者達と演じる幾つかの舞台を経て、アテネの音楽家達とも交わるようになりました。1995年にはクレタの島唄から転身、ギリシャ歌謡(ライカ)も歌うようになり、00年代には旺盛にギリシャ歌謡アルバムを吹き込み支持を集めました(とはいえ、リラ弾き語りのスタイルは崩していませんし、アノギアのミュージック・ホール “DELINA” では、夜毎クレタ民謡を歌い続けているそうです )。
そして6年ぶりとなったこの新作でも、引き続きギリシャ歌謡路線は続きます。なんて渋い歌声でしょうね、ジャケに切り貼りされたお顔 &youtube リンク映像でのタタズマイも超シブイ72歳です。ところで、もうひとつ、このアルバムには大きなポイントが、それはわれらがグリーク・アイドル30歳になった>マリア・アナマテルーが全13曲中5曲、単独歌唱で参加していること、思いがけないプレゼントとなっているのでした。クレタ島アノギアといえば、>ルドヴィコス・トン・アノギオンという、やはり80年代半ばから島唄風情のギリシャ歌謡全国区SSWを思い出しますが、この人物こそ、マリア・アナマテルーをレコーディング・デビューさせた人でしたね。う〜ん、もしかしたら、マリアはアテネ生まれのクレタ系なのかも、と、そんな気がしてきました…。そのデビュー・アルバムも地中海風味漂う作でした。

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