SUPER COMBO / MET A MANGNOK

グァドループ、シュペール・コンボ、70年代前半大所帯カダンスの人気大所帯グループ復刻!コンパ・マナーあり、カダンス・リプソあり、NYサルサ風あり、粘りのあるリズム感と切れ味いい金管群、余裕のバンド・サウンドに哀感漂う歌とコーラス!70年のデビュー・アルバムから10枚ほどのアルバムと20枚のシングルをリリース、80年代に入ってからは解散分離してしまった、のでしょうか?ズークへ転向したメンバーも多かったようです。〜最近では、>K’Koustik を率いているシュペール・コンボのリーダー格だったと思しきアンセル・ノエルスはじめ、メンバーそれぞれシュペール・コンボの音楽性そのまま、タフに生きているに違いないかと。なんてたって、これだけの見た目の男たちが歩いて来たら、道を譲らざるを得ませんよねえ…、

*1〜6曲目1975 LP “Mait’a Mannioc” より
*7〜9曲目 1974年のシングル録音より
*10〜12曲目 1973年のシングル録音より

01. Moin Domi Derho , Voir Les Paroles De La Chanson
02. Descarga Super Combo
03. Prend Sans Froid A Ou
04. Courage
05. Oho Wa Ya Aie
06. Souvenirs
07. La Mélodie
08. Nous Kaille Pou Divorcer
09. Pas Mal Parler Les Musiciens
10. Les Hommes D’aujourd’hui
11. O La Sa Soti Pinguoin
12. On Cochemar

<補足 カダンス>
“カダンス・ランパ” とは、ヌムール・ジャン・バティスト創始の”コンパ・ディレクト”に対抗するため、ライヴァル関係にあったウェベール・シコーが自らの音楽スタイルを名づけた言葉。基本、アコーディオン&サックス、そしてホーンズを前面に展開したコンパ・ディレクトと本質的には変わらないものの、セカンド・ドラムの導入により、安定したバス・ドラムと強調されるシンバル、ハイハットとカウベルが生み出すアップテンポなリズム感において、ウェベール・シコーはカダンス・ランパに名のもとに人気を得ます。
1970年代に入ると、コンパ、カダンス・ランパや、それに続くハイチの若手台頭を象徴する“ミニ・ジャズ・ムーブメント”の影響も流入、新たな音楽スタイル “カダンス” が(その多くが、Debs スタジオの制作において)グァドループを中心に流行、次々と新しいグループが世に出ました(Selecta, La Perfecta, Les Aiglons, Les Vikings, Typical Combo, Les Gentlemen, Les Leopards, …)。ハイチ・スタイルを咀嚼し整理されたビートに、ビギンやマズルカなどのメロディーを援用しつつ、カダンスは、マルチニックやドミニカ島(ドミニカ共和国ではなく、英領ドミニカ島)も巻き込み、仏語圏カリブを席巻していきます。
並行して、ドミニカ島出身の音楽家達(Exile One, Grammaks…)が、グァドループを拠点に展開した “カダンス・リプソ” もカリブ圏内外で人気を呼びました。カダンス・リプソとは、カダンス・ランパとトリニダードのカリプソをミックスし生み出されたという70年以降のダンス音楽。カリブ海音楽として最初にシンセサイザーを導入、ソウル、ファンク、レゲエ等の要素も取り入れたその疾走感あるサウンドは(ソカの成立にも影響を与えたそうです)、カダンスと合流するかたちで、80年代のズーク大流行の伏線となりました。