SARA TAVARES / FITXADU


今回も通常盤のみの入荷となります(それでも十分に高いのですが…)。リスボンで生まれ育ったカボヴェルデ系ポルトガル女性SSW、>サラ・タヴァレス8年ぶりの新作!まったく衒いも屈託もなくアコースティックに、カボヴェルデ音楽を軸にブラジルやカリブのフィールも息づく、のびのびと爽やかなサウダーデを生み出していた以前のサラ・タヴァレスに較べると、これはいったいどうしたことか? 少しばかり枯れた風合いの歌い口、サウダーデを漏れ聞くことは可能ながら、哀感の陰に悲痛や苦渋といったものさえ感じさせる歌声のあり方、打ち込みも交えた凝ったアレンジから漂う屈折した感情〜というのは少々言い過ぎかも知れませんが、そのようなものが節々に滲むその音楽性、あるいはそのヴィデオクリップ。…なるほど、皆さんが仰せの通り、この8年の間に、死を覚悟せざるを得ない病から生還したことがその音楽性に反映されていることは確かでしょうね、で、加えてこの8年間、世界でイイことがあったかどうか? というか、つまり、だんだんとショーもなさを色濃くするこの“世界”に相対することで生まれたアルバム、とも、解することもできるような気もします。どうでしょうね? 音楽というものが必ずしも世界を映す鏡であるべきだとは思っていませんが(でも多かれ少なかれ、どんな音楽も反映するものでしょうけれど)、自らの人生の危機に直面することで、今まで通りに世界が見えなくなる、ということはあってしかるべきかも知れません。で、個人的には、SSWであることにおいて、この人、やはりネジを巻き直したように感じています。必ずしも、以前の作に心から馴染んでいなかった自分としては(ま、カボヴェルデ経由の音楽的美意識に馴染んでいなかっただけかも知れませんが)、アンゴラの、パウロ・フローレスとのデュオを聞かせる1曲で、もう、そう思ってしまったということはあります。

>★(陳謝&感謝!)
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