DEDE SAINT-PRIX / DRIKOUR AMAN


夏終わっちゃいましたが、フレンチ・カリブはマルチニックの打楽器系ダンス音楽 “シュヴァル・ブワ” の第一人者、打楽器&フルート奏者にして歌い手兼作曲家のデデ・サンプリ(1953〜)2017年新作、やっとのこと、再入荷です!
“シュヴァル・ブワ” とは木馬のこと、つまり回転木馬、カルーセルにちなんだダンス音楽ということになります(人力手押し式移動回転木馬内で演じられたフェアグラウンド・アトラクションから派生した芸能音楽ということ)。元来、シュヴァル・ブワは、タンブールwith チ・ブワといった打楽器演奏にアコーディオン、チャチャと呼ばれる金属製のマラカス状楽器、そしてフルート等で演奏されましたが、そこに打ち込みやシンセを導入したのもデデ・サンプリその人でした(70年代終わりにはマラヴォワにも在籍、80年代には、英アイランドからアルバムをリリース。ちなみに、シュヴァル・ブワの独特にシンコペートするするリズム感はズークのビートを予感させる伝統リズムともされます)。近年には、キューバン現地録音、サンティアーゴ・デ・クーバの音楽家達と、キューバン・ソンを演じたアルバムをリリースしたりもしていました。
というわけで既に芸歴40年以上、で、この新作はと言えば、タンブール、チ・ブワの太鼓隊にアコーディオン、チャチャ、フルートも聞こえるシュヴァル・ブワへの原点回帰が基本。全曲生音で、実に熟れたベースやギター、クラリネットや金管群、そして男女コーラスも従え、カーニヴァル音楽や原ズーク的なナンバー、ハイチ音楽やビギンやジャズにも目配りの効いた正にデデ・サンプリならではのシュヴァル・ブワ集大成的な作となっています。シンプルでハギレ良くも、複雑なニュアンスを含んだ打楽器リズムに囲まれ、あくまでもヴァイタル、エネルギッシュな歌声を聞かせて(この人の歌声がこんなに独特で魅力的だったなんて…、フレンチ・カリビアンでしか有り得ない素晴らしさあ〜!改めて再認識)、たぶん本作、長いキャリアの中でも最高傑作に違いないと思える仕上がり(レコオヤジさんもそー言ってました)。ああ、真夏に楽しみたかった…

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