GLYKERIA / AKOLOUTHISA ENA ASTERI


ウワッ!なんか、とんでもない3等身イラスト・ジャケですね。松田聖子かと思いましたよ…。が、裏腹に、ややハスキーな発声が辿るギリシャ的メリスマの濃い味わいが存分に楽しめる作ですよ。近年とみにそのディープな歌い口が耳を引く、レベーティカ / ライカ / ニシオーティカ /ディモーティカ、何でも歌いこなす万能のヴェテラン女性歌手、キプロス生まれのグリケリア、2016年新作となります(78年のファーストから数えて、ライヴ・アルバムも含めると既に24作目!)。全体にPOPなアレンジはやや控え目、冒頭からディープですね、後半ではオリエント流儀のアマーン・ソングまで披露しています。ルンバ・フラメンコ調やイーグルス「ホテル・カリフォルニア」パクリ風のPOPライカ調なんかもあったりして多彩ですが、基本、飾りないイブシ銀のギリシャ哀歌が並んだいいアルバムです。新興スパイダー・レーベルへ移籍しての第一弾、あたしから歌を取ったらなんにも残らないわ的な歌バカぶり(?)や、少しばかり場末っぽい風情も漂よっているところ、この人らしいですねえ。

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