CLARA PEYA / MIMULUS

BNSCD-8923カタルーニャの異色ピアニスト/SSW、クララ・ペーヤの2015年作。鋭利な感性で切り開いた、軽やかに冴え拡がるピアノ・ポップ

●RADIO CHANGOでもとりあげられたジプシー・クレズマー・バンド、XAZZARのメンバーとして活躍し、ソロ転向後も1年に1枚というハイペースで、これまでに5枚のアルバムを発表してきたスペイン、カタルーニャのSSWクララ・ペーヤの2015年最新作です。
●カタルーニャ高等音楽院でクラシック・ピアノを基礎にジャズやコンテンポラリー・ミュージックを学び、その頃から数々の実践の場で腕を磨いてきたという彼女。ササール在籍時にもその鍵盤は強い個性を放っていましたが、ソロになってからはさらに独自の表現を模索していきます。作品ごと、楽曲ごとに、シルビア・ペレス・クルスら同郷カタルーニャの同世代ミュージシャンをゲストに迎え、色とりどりのピアノ・ポップを展開してきました。また、姉であり振り付け師のAriadna Peyaと立ち上げた前衛劇団LES IMPUXIBLESでのパフォーマンスやそのための楽曲製作も彼女の鋭い感性の形成に大きく影響しているようです。
●今作は前作に続き、コントラバス奏者ビック・モリネルがプロデュースを担当。全曲自作のナンバーで、ラストで歌声を聴かせてくれている以外は、ヴォーカルに91年生まれの女性歌手ジュディット・ネッデルマンと、男性歌手フェラン・サバイを立てています。基本的にポップ・ロック的アプローチなのですが、クララの存在感あるピアノ、音響/リズム面でのエクスペリメンタル要素も散りばめ、ジャズ/クラシック/ワールドなどとも境界を接する音作りとなっています。
●その奇抜な装いや、パンク・アティテュードを感じさせるPVなどからはバルセロナという土地柄かレベルな姿勢も垣間見せつつ、アルゼンチンやブラジルなどの個性派ポップとの親和性も高い、不思議な暖かみと中毒性を持ったメロディーを、壮大かつ軽快な、視界が冴え広がるような心地よいピアノ・ポップに仕上げた快作です。(インポーター資料から)

曲目表:
1. Les amants mil lenaries
2. La vida es una festa
3. Paisatge
4. Ballarina
5. Amor sagac
6. L’edat de gel
7. Abracarbres
8. Soc transparent
9. Dona arbre
10. Trenta llagrimes de febrer
11. ‘Vertig’
12. Mitjons desaparellats
13. Boira als ulls
14. L’estadista
15. Si et miressis amb els meus ulls