V.A. / BALI 1928, Vol.4 Music For Temple Festivals And Death Rituals

BNSCD-958

1928年のバリの音を伝える貴重盤復刻シリーズ第4弾。バリ島の祭礼を彩る多様な音楽や舞踊劇にフォーカスし、その色鮮やかな情景を瑞々しく収録した録音集。

●発売以来、ロングセラーを続けている『バリ島に於ける1928年録音』シリーズ。Vol.1では現在のガムランの花形ゴン・クビャールの初期録音、Vol.2ではガムランの影でなかなかスポットの当たることの無かったバリのヴォーカル・ミュージックに焦点を絞り、Vol.3ではバリの伝説的マスター・コンポーザー、ワヤン・ロットリングを軸に、20世紀初頭のガムランの源流を辿るという内容で、今からおよそ90年前という超貴重な当時の音、詳細なテキストによる解説、そしてこちらも貴重な当時の様子を映し出した写真という充実した内容で、毎回大きな反響を呼ぶ人気シリーズとなりました。
●第4弾となる本作は、バリ島の祭礼、儀式で演奏される音楽にフォーカスし、まとめた録音集です。古ジャワ語で歌われるカカウィン(叙事詩)の再流行と新たに生まれたガムラン、ゴン・クビャールが出会う20世紀初頭。ゴン・クビャールの華麗な響き、主奏楽器であるトロンポン(ゴング)が、歌の一節一節を丁寧に彩るパラワキア(君子の詠唱の踊り)。寺院の中庭、王宮の中庭などで上演されてきた長いスリン(竹製縦笛)を主奏楽器とする舞踊劇ガンブー、そして葬送儀礼に用いられるアンクルン(竹製打楽器)の明るい天上につながる響き。音の一つ一つに色彩が溢れ、舞踊劇の台詞まわしや抑揚の効いた歌に心を奪われます。
●もちろん今回もブックレットとエンハンスド仕様のPDFファイルで、綿密な調査・研究に基づいた膨大なテキスト資料&用語集(英語)、そして当時の様子をとらえた貴重な写真の数々を余すところなく収録。国内盤にはブックレットの完全日本語訳とそれを補完するための日本語によるオリジナル解説も収録。他の作品では味うことのできない、よりディープなバリ音楽の世界に浸れる作品となっています。