BOUBACAR TRAORE / MBALIMAOU

81F46jlgATL._SY355_60年代には”マリのチャック・ベリー”とも呼ばれ大人気だったブバカールですが、70〜90年代は音楽シーンからは引退、忘れられた存在に(雑貨屋さんとかやっていた模様)。が、00年代に入り、仏制作ドキュメンタリー映画『あなたのために歌う』に登場(後妻さんが亡くなったことをきっかけに、ギターを持って放浪〜そしてパリへ)、渋い境地を聞かせ反響を呼んだ大ベテラン、ブバカール・トラオレ(1942年生まれ)です。そんな彼の2015年最新作はバラケ・シソコのプロデュース(もちろん録音にもコラで参加)。ブルースに影響を受けたとされるギター奏法と枯れた風合いを感じさせるヴォイスを中心に、ブルースハープに、ソク(擦弦)やカラバシ(打)などの民俗楽器も加わり、アコースティックかつトラッドなバンバラ(&カサマンス)系マリ音楽をブバカールならではの音楽作法で聴かせます。ま、淡々としていることにおいて、他の追従を許さないマリのベテランSSWということになるでしょうか?しかし、この寂寥感…、何でしょうね、気持ちが落ち着きます(マリのミシシッピ・ジョン・ハート??)。

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