>こちらで紹介されています(無断リンク陳謝)!へえ〜、寡聞にして知りませんでしたが、曰く “ウォロフの女性グリオが吟じてきた伝統的なタスを、ポピュラー音楽の場に持ち込んだのが、このアビィ・ンガナ・ジョップだったんだそうです”。なるほど、ンバラが変質してしまったのは、サバール・ダンスのせいだけではなかったわけですね。“タス (Taasu)” …知りませんでした。その歌い手をタスカットと呼ぶそうですが、主に女性グリオによるコール&レスポンスの歌、というよりチャントを勢い良く繰り出す冠婚祝賀パーティー御用達伝統スタイルだそう。そんなタスカットの代表格がンバラ系DX7サウンドを取り込んで録音した1994年作(カセット)がこちら、ということになるようです。そのヒットの勢いはンバラ・シーンまで侵食してしまった、と考えていいわけですね。納得です。数年前、当店にも入荷した>パペ・チョペットやサラム・ジャロ(現在はダウンロードオンリーみたいですが、というか取引していたセネガル人が交通事故で入院、その後音信不通)あたりのトースティング(というか、アジテーション)みたいな歌い方はここから来ていたわけですね…。
残念ながら、このアビィ・ンガナ・ジョップは亡くなってしまったそうですが、このたった1作のみ残されたというこのカセット音源、何というか、アフリカ女性のヴァイタリティー速射砲?大切に楽しみたいと思いますです。ハイ、