もう、しっかり重量のある本ですから、送料も相まってこういうお値段になってしまいましたが、でも、それだけの価値はあります。上質紙A4判p.255〜すべてのページに貴重な写真が掲載され、マレイ語 / 英語による表記なので意味はとれます。 1500年から1890年代までのマレイ音楽前史少々、1900年マレイ系大衆音楽の萌芽からマレイシア独立、そしてシンガポールが分離独立した1965年までのマレイシア・ポピュラー音楽の辿った道筋を、総勢79人のミュージシャンの輪郭を描くことによって綴った労作中の労作!これを読めば、あなたもマレイ半島音楽の専門家に!?(〜加えて、同時代のインドネシア系音楽家に関しても触れられています。)
にしても、この本をめくっていて、まったく知らないミュージシャン達がマダこんなにいるのか!と吃驚してしまいました。が、ということは、まだまだマレイシア音楽の過去には知られざるお宝が隠されているということにもなり、その意味でも、本書が今後のマレイ音楽探索の大きな手引きになってくれることは間違いないでしょうね。が、 ま、そういうことをさておいても、ペラペラとページをめくって、それぞれの時代の空気が伝わる写真の数々を見ているだけで十分楽しいということはあるし、ページをめくるたびに、いろんな音楽や歌が聞こえてくるような気もして、嬉しくなる豪華本であることも確か。レイアウトもバッチリだし、とにかく、手にとってご覧いただければ、欲しくならない方が不思議というイイ本ですよ!
>こちらで紹介済みですね(無断リンクすみません)。2014 年MM誌8月号ランダムアクセスの欄で田中勝則さんも紹介されていました。マレイ〜インドネシア音楽に興味のある方、つまり、最近のPOLKA DOT DISC のCDRに胸ときめいた方なぞは、もちろん必見必読ということになるでしょう。なかなか再版は難しそうな豪華本ですから、コレが最後のチャンス!?