KRAKAUER’S ANCESTAL GROOVE / CHECKPOINT

checkpoint300ロシアとポーランドのユダヤ系の血を引くアメリカ人ベテランクレズマー・クラリネット奏者David Krakauerの2014年最新作。タイトルの「CHECKPOINT」とは冷戦時代の東西ヨーロッパの国境のチェックポイントを意味しています。曰く「チェックポイントには痩せていて唸る犬、サーチライト、巨大な鋼鉄の扉、恐ろしい兵隊達、しかし一旦国境を越えて、人々を出会うと、すばらしい寛大さ、オープンな感情、生きることへの情熱を感じた」。ANCESTRAL GROOVEはそんな体験をした彼の、長年の音楽追求の仲間たちとのバンド。クレズマー音楽を元にジャズやファンクに近づいたサウンド、そしてフリーキーなクラリネット演奏は、近年人気のロマのクラリネット奏者YOMとも似ていますが、YOMがヨーロッパ指向なのに対し、Krakauerはニューヨーク指向です。というようなことをさておいても、やっぱりユダヤ系クラ演奏には独特な哀愁味が前に出ることも確かで、そこんところが聞き所であることに変わりはナシ。で、〜ゲストにジョン・メデスキーとマーク・リーボーが参加!しています。

1 Kickin’ It For You
2 Karckowsky Boulevard
3 Tribe Number Thirteen
4 Checkpoint Lounge
5 Elijah Walks In
6 Moldavian Voyage
7 Synagogue Wail
8 Border Town Pinball Machine
9 Tandal
10 Tribe Number Thirteen

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