REINETTE L’ORANAISE / PATRIMOINE MUSICAL


reinett-loranaiseレネット・ロラネーズはライの発祥地であるアルジェリアのオランにほど近い町で生まれ、幼いころに失明、16歳で音楽家になるべくオランに向かったそうです。同地では厳しい下積みのちに人気を得、戦後はその舞台を首都アルジェに移し、さらにその名を全国区にとどろかせました。アルジェリア独立後はユダヤ人として、フランスに亡命を余儀なくされましたが、そこで細々と歌っていたようですが、最晩年には“再発見”され、リリ・ボニッシュらとともにユダヤ系アラブ歌謡の名歌手としてもてはやされました。その後、98年に亡くなっています。本作はそんなレネットの仏BUDA盤CD『TRESORS DE LA CHANSON JUDEO-ARABE』に続くアンソロジー(ダブリは1曲のみです!)で、多くは1950~60年代音源、そして後期録音まで、深みあるハスキーな声質で聞かせるその強靱な歌は、ユダヤとアラブの共存を謳うアラブ・アンダルース音楽の長い歴史を継ぐとともに、オランやアルジェの歓楽街の雰囲気も感じさせる貴重なもの、ウード弾き語りの古典風から、ストリングス、管楽器、ピアノ伴奏のつくシャアビ風まで、この機会にお楽しみ下さい!

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