LILIANA FELIPE / TANGOS DE DISCEPOLO

liliana-felipeすでに20枚近いアルバムを発表している鬼才リリアナ・フェリペの2011年最新作は、ずばり「ジーラ、ジーラ」や「カンバラチェ」、「エル・チョクロ(歌詞のみ)」で有名なタンゴのディスセポロの作品集。いつもながら強烈な歌声ですが、1930年~40年代のタンゴの持つ哀愁と絶望感、開き直りがリリアナの歌声にぴったりと寄り添い、まるで当時の場末のタンゴバーにいるような気分にさせてくれます。自ら弾くピアノと歌、ダミアン・ベルドゥンのチャランゴ、「ジーラ、ジーラ」のみアレハンドラ・ラ・ネグラ・フレチネルがヴォーカル参加というシンプルで奥深いサウンドも魅力的です。