この度、例年タンザニアを訪れ、故フクウェ・ザウォーセと並ぶゴゴ人伝統音楽の巨匠、Mzee Mchoya=ムゼ・ムチョヤをドドマに訪ね、薫陶を受けているというイリンバ奏者のタケダシローさんに再度、買い付けていただきました。感謝!
>こちらでご紹介いただきましたが(…無断リンクいつもすみません)、コレはスゴイ!タンザニアのムチョヤ(1942年生まれ)&ニャティ・ウタマドゥニという大所帯男女混成コーラス・グループの現地メイドCDです。タンザニア中央部ドドマ州のサバンナに住まうというバントゥ系ゴゴ人のポリフォニーということになるわけですが、例えば冒頭曲~主唱の通りよい中音域の男声が導く中、ちょっと、つぶれたような地声の女声コーラスがコール&リスポンスで応え(ブルガリア女声合唱のようにも聞こえます)、そこに北アフリカのそれより強烈と聞こえる女声&男声による喉笛が飛び交い、あるいは、ひたすら繰り返されるブ厚く迫力ある男声コーラスによる「イョッシィ、イョッシィ…」という掛け声が通底音となり~加えて、縦横無尽というべき復唱者の囃子声、シェケレ風の打楽器音~それらすべてが一体となり、恐るべき高度なポリフォニーをポリリズミックに奏でます。やっぱり思い出すのはピグミーの合唱音楽ですが、よりヴァイタル(タヒチのヒメネとかも連想)、強烈な印象を残します。コーラスで歌うことそれ自体が、重要なコミュニケーションに位置づけられる生活が、タンザニアのドドマには、まだまだ生き続けていることの証明となるようなCDじゃないでしょうか(ま、作品化されていること自体、それはもーないのかも知れませんが、どうだかわかりませんが)?加えて、ゴゴの太鼓、ンゴマ&不思議低音吹奏楽器&コーラスによるトランシーなナンバーや、もちろん、擦弦のゼゼ&イリンバ(親指ピアノ)&フルート(by ムチョヤ)のアンサンブルによる曲も収録されていますよ。それがまた素晴らし!~こういうCDは滅多にお目にかかれません。お見逃しなく!
参考▽シローさんが撮ったニャティ・グループの映像です。CDの内容にも近いものがあります。ニット帽をかぶってヒョーキンな動きを見せるコンダクターが巨匠ムチョヤ(現役健在)!
▽グラグラする〜!
こちらはDVD初入荷です。基本的に国内プレイヤーで再生可能です。CDアルバムと同じ曲を野外ダンス映像つきで楽しめるDVDです(ライヴではありません、音楽に合わせて映像を編集してます)。
MCHOYA & NYATI UTAMADUNI / CHINA NYEMO (DVD) 品切れ