★里アンナ X 佐々木俊 / ビューティ&ザ・ビーツ
奄美の島唄とドラムによる異色デュオ「里アンナ x 佐々木俊之」。待望のサード・アルバムは、ビート感の強いアレンジで、これまでの“奄美島唄を再構築する”という試みをさらに前進させています。
● 奄美大島の唄者 里アンナとドラマー佐々木俊之の異色デュオによるサード・アルバムです。
● 奄美大島の伝統的な島唄は、唄と太鼓(チジン)のみで成立するもの。その編成を大事にしつつも、和太鼓などではない西洋のドラムを使用することによって、既存のものにはない全く新しい音楽を作りたいという観点からこのユニットは始まりました。さらに里アンナによる三線、竪琴を効果的に配すことにより、さらなる深みをもったサウンドをクリエイトし続けています。
● 今作は、これまで以上にビート感の強いアレンジに焦点を当てています。ドラマー佐々木俊之が、ファンク、アフロビート、ヒップホップから、ハウス、テクノ、レゲエ、ラテンまで、様々なビートを叩き出し、その上で、里アンナが、伝統に則りながらも現代的な感覚も伴った歌い口を十二分に聴かせています。加えて里アンナの弾く三線や竪琴のループを効果的に使うことによって、奄美島唄の新しい形ということのみならず、クラブ・ミュージックの新しいスタイルをも提示しています。
● さらに今作では、初のオリジナル曲を2曲収録。1曲目の「Beauty & The Beats」は、ブレイクビーツを思わせる佐々木のドラムパターンの上に、里アンナのコーラスワークとポエトリーリーディングを重ね、このユニットの新しい方向性を示唆する仕上がりになっています。もう1曲のオリジナル8曲目の「ヨーゴレ」では、三線の裏打ちとレゲエのリズムに哀愁を帯びたメロディを乗せ、ユニットでは初の標準語で歌われます。
● 今なお進化し続けるデュオの新作を是非お聴き下さい。
<楽曲紹介>
1 Beauty & The Beats (作詞 : 佐々木俊之 作曲 : 里アンナ)
ブレイクビーツを思わせる佐々木のドラムパターンの上に、里アンナのコーラスワーク、そしてポエトリーリーディングが重なる。アルバムのタイトル曲であり、アルバム全体の方向性を示唆する1曲。
2 うらとみ (八月踊り唄)
四つ打ちのディスコビートにに三線が絡み合う、アルバム内で最もアップテンポの楽曲。
後半のリズムチェンジも相まってスリリングなアレンジに仕上がっている。
(リード曲, MV制作中)
3 ちょうきく女
心中をテーマにした歌詞の島唄を、ヒップホップのサンプリングマシーンのようなドラムと、不穏な雰囲気を醸し出す三線のパターンによる中毒性のあるトラックで表現している。
4 今ぬ風雲
風に流れるようなメロディにボサノバタッチのドラムを合わせて、明るく爽やかな楽曲に仕上げた。
5 ヨイスラ
島唄の定番曲ではあるが、ラテンのリズムに三線のリフを合わせるという斬新なアレンジで全く既存のものとは違う楽曲に仕上がっている。
6 ぐぃくまぎり
笠利の一部で唄われる踊り唄に、ギターカッティングを彷彿とさせる三線とファンクのドラムパターンという、このユニットの王道アレンジをはめ込んだ。初めから最後に向かいただひたすらに盛り上がり続けるアグレッシブなアレンジに仕上がっている。
7 おぼくり
竪琴のループがただひたすらに心地良い、スローテンポかつ重いビートのチルアウトチューン。
8 ヨーゴレ (作詞 : 佐々木俊之 作曲 : 里アンナ)
タイトルの直訳は「酔っ払い」。里アンナの作ったオリジナルソングに佐々木がリアレンジを施した。三線の裏打ちとレゲエのリズムに、哀愁を帯びたメロディ。ユニットでは初の標準語で歌う楽曲となっている。
9 奄美の子守唄
子守唄のイメージとは真逆の攻撃的なドラムパターンの上で、里アンナが囁くように歌い上げる。相反するものを重ねて竪琴のループでバランスを取っている様な、スリリングなトラック。
10 千鳥浜
竪琴のループとシンプルなメロディがひたすら繰り返されながら、重めのスローなビートから後半のアップテンポなドラムンベースのリズムへと展開していく、今作の中で最もドラマチックな1曲。
(リード曲, MV制作中)
11 うんにゃだる~誇らしゃ
チヂンと唄、そしてドラムのみという、島唄の原点を想起させる楽曲。徐々に打楽器が加わってエンディングの大団円に向かう。笠利の一部集落で唄われる正月遊び唄を、「島唄トランス」とも言える楽曲に仕上げた。
<プロフィール>
※ 里アンナ:2005年の「愛・地球博」で山本寛斎プロデュースのイベント出演後にデビュー。2013年、2015年ミュージカル「レ・ミゼラブル」にファンテーヌ役で出演。ベルギーの振付家シディ・ラルビ・シェルカウイの作品「ICON」で島唄を歌唱。スペインのフラメンコの最重要アーティスト~ダンサー、エバ・ジェルバブエナの舞台にも出演。ヨーロッパを中心に世界でも活躍。2018年には大河ドラマ『西郷どん』のメインテーマに歌で参加し、さらには同ドラマで、愛加那の義姉役で女優としても出演を果たす。2021年には、コロナ禍の中、リモートのみでマリアナ・バラフ(サルタ-アルゼンチン)、里アンナ(奄美-日本)、イルマ・オスノ(アヤクーチョ-ペルー)の3人が、共演~録音したユニットMAIにも参加。
※ 佐々木俊之:繊細かつ力強いドラミングが支持され、2014年結成した自身のバンド”Nautilus”ではドイツの音楽レーベルからも作品を発表するなど、海外でも活躍。
※ 里アンナ×佐々木俊之のユニット:2016 年フランスのコルシカ島で開催された歌のフェスティバル、パリ公演を成功させた。また、一昨年(2020年)全米桜祭りのオープニングイベント出演のオファーを受けるも、コロナ・ウィルスのパンデミックのため、イヴェントが中止となってしまった。
曲目表:
1. Beauty & The Beats
2. うらとみ (八月踊り唄)
3. ちょうきく女
4. 今ぬ風雲
5. ヨイスラ
6. ぐぃくまぎり
7. おぼくり
8. ヨーゴレ
9. 奄美の子守唄
10. 千鳥浜
11. うんにゃだる~誇らしゃ
メンバー:
里アンナ : Vocal, 三線, 竪琴, チヂン
佐々木俊之 : Drums
〜以上、サプライヤーインフォより