☆ケル・アスーフ/ブラック・テネレ
間違いない、これぞ2019年最強のワールド・ミュージックだ!〈アマール808〉のソフィアンが、最上級に刺激的な〈砂漠のヘヴィ・ロック〉をプロデュース!
ティナリウェンが築き上げた〈砂漠のブルース〉を数段アップデートさせた音楽性を聴かせてくれるのが、ニジェールのトゥアレグ人音楽家アナナ・アルーナ率いるケル・アスーフだ。新作を出すごとに新しいスタイルを提示してきた彼らが2019年に発表したこの作品では、ヴォーカル/ギター担当のアナナの他はドラム、鍵盤という、ベースレスのトリオ編成となった。そしてその鍵盤奏者には現在のワールド・ミュージック・シーンのキーパースンのひとりと目させるソフィアン・ベン・ユーセフ(アマール808、バルグー08)が参加し、躍動的なデザート・ロック・サウンドをプロデュース。さらに極限までディストートさせたギターにパワフルなドラムズ、そしてヴィンテージ・シンセ・サウンドを加えたアンサンブルで、ダークかつパワフルなテイストに満ちあふれたトゥアレグ音楽の最新型を聴かせる。これぞ現在最強のワールド・ミュージックだ!(メーカーインフォより)>★
去年話題を呼んだアマール808の中心人物、チュニジア出身のソフィアン・ベン・ユーセフが手掛ける、レッドツェッペリンを敬愛するというベルギー在“砂漠のヘヴィーロック”バンド3作目です。なるほどそういった雰囲気の音かも知れませんが、ヴォーカルはいかにもトゥアレグらしい朴訥さ、静かに内向するブルース・フィールを感じさせ、何処か寄る辺なく茫と砂埃舞う風情に味わいが滲みます。結果、なんとも 味わいのある“砂漠のヘヴィー・ロック” 路線、一人じっくり泡盛のコーヒー割でも呑みながら(?)楽しみたい仕上がりです。
1. Fransa
2. Tenere
3. Alyochan
4. Tamatant
5. America
6. Amghar
7. Ariyal
8. Taddout
9. Ubary