昭和戦前期の歌謡曲を戦前のオリジナル録音に忠実なアレンジをほどこし、戦前の演奏と歌唱にこだわり、戦前のマイクと録音方法を再現した『大土蔵録音』三部作がついに完成!
オリジナル録音当時と同じトラッド・ジャズのトップ・プレイヤーによる歌謡曲演奏と言う時代考証を基に、80年以上前のサウンドを現代に再現する試みの最新作!オリジナルSP音源特典ディスク・解説・付きの2枚組豪華版!
▼第一作『大土蔵録音2020』が2021年度ミュージック・ペンクラブ音楽賞、ポピュラー部門最優秀作品賞受賞!その続編として同一コンセプトにより推し進めたサウンドで録音されたG.C.R.管絃楽団の『大土蔵録音2021』を発売し、更に歌謡曲の歴史としても重要な視点を補完し、より重厚なアレンジとなる作品をチョイスした三部作完結編として登場!
▼録音は2023年4月18日と19日に千葉県香取市佐原地区の与倉屋大土蔵にて行われた。前二作同様、戦前の流行歌・歌謡曲のアレンジを限りなくオリジナルに準じ、収録方法もマルチを使わない戦前型のマツダA型ベロシティマイク1本にての一発同時録音。前回のヴィブラフォン、ピアノ、オーボエ、第二バイオリンはもちろん、尺八や電気ギター、ウクレレ、グロッケンやシロフォンなど更なるエキストラ演奏者と持ち替え楽器を増強し、ユニークな選曲と更なる再現度を目指しました。
▼今回も昭和歌謡のテイストの歌声で織り成すおなじみ山田参助にくわえ、Gentle Forest Jazz Bandの女声ボーカルも務める木村美保、更に江戸の音曲を基調としながらも意欲的な曲にも挑む柳家小春、そして魅惑の歌声Ettの西本さゆりがボーカルとして参加しました。
▼シリーズで通底する「音主義」、つまり「メロディー・アレンジ・録音」にこだわり、ヒット曲や歌い継がれる曲とは一線を画した選曲でまとめあげました。更に昭和10年代の歌謡曲におけるサウンドのトレンドをリアルに検証するため、前作までに取り上げてきた作曲家・江口夜詩、紙 恭輔、阿部武雄、大久保徳二郎らにくわえ、東 辰三、服部逸郎、佐野 鋤(佐野 鋤楽曲は孫弟子にあたる渡邊恭一による監修)らの楽曲をも取り上げることにより、全三作品を通して聴くことでめくるめく戦前サウンドを味わっていただけるように組み立てました。
企画、制作:保利透
音楽監督:青木研
解説:毛利眞人
フォト:たきざわあつき/長谷川健太郎
デザイン:岡田崇
使用マイク:マツダ A 型ベロシティマイク
(東京芝浦電気工業 昭和 23 年製)
●収録曲
DISC① 大土蔵録音2023
1 広東航路
2 恋慕哀歌
3 赤い屋根青い屋根
4 僕の秋
5 山峡の兵隊
6 小諸追分
7 昨日のバラ
8 心の子守唄
9 出帆の夜(instrumental)
10 親恋道中
11 知らなきゃ恥だよ本当だよ
12 夕月
歌唱:山田参助(1、2、4、6、8、10、11)、木村美保(3、12)、柳家小春(5、11)、西本さゆり(2、7)
演奏:G.C.R.管絃楽団=青木研(Banj.&Gt.&S.Gt.&Mand. Uke.)、三井大生(Vn.&Mand.)、西田早良(Vn.)土屋慈人(Gt.&Banj.)宮木謙介(Sax.&Fl.)、渡邊恭一(Sax.&Cl.)、大久保茉美(Ob.)河原真彩(Trp.)、田沼慶紀(Trp.)、三塚知貴(Trb.)、松永敦(Tub.&Cb.)、山本琢(Acc.Pf)、雨宮彩葉(Pf.)、たきざわあつき(Drs.)窪田想士(Vib. Xylo. Glo.)宮澤やすみ(三味線)、素川欣也(尺八)
アレンジ:青木研(1、2、4、5、6、7、10、11)、渡邊恭一(3、8、9)
DISC② 特典オリジナルSP音源
1 広東航路/近江志郎
2 恋慕哀歌/二村定一、丸山和歌子
3 赤い屋根青い屋根/高杉妙子
4 僕の秋/一色皓一郎
5 山峡の兵隊/染千代
6 小諸追分/東海林太郎
7 昨日のバラ/丸山和歌子
8 心の子守唄/北廉太郎
9 出帆の夜/日本ポリドール管絃楽団
10 親恋道中/上原敏
11 知らなきゃ恥だよ本当だよ/佐々木章、音丸
12 夕月/中村慶子
〜メーカーインフォより