マリカミズキは奄美大島の北部、笠利出身の女子ふたり、中村瑞希と吉原まりかによって01年に結成されたユニット。02年に2枚のミニ・アルバムをリリース、そして 04年には洋楽器を大胆に取り入れた島唄アルバム『ルミネッサンス』をリリースしジャンルを超えたアーティストとの交流の成果を聞かせ評判を呼びました。で、この本作『キュラムンジマ』は6年ぶり、2作目のフル・アルバムとなるわけですが、キュラムンとは奄美の方言で美人のことだそうです…。なるほど美人ふたりです。で、これまでの録音では意図的に奄美シマ唄の伴奏楽器である三線を避けてきたそうですが、本作ではルーツに立ちもどり、ふたりの三線弾き語りをフィーチュアー、そこにウクレレやギター、各種パーカッションが加わり、親しみやすさを演出しています。が、ふたりの歌は実にディープ、奄美ならではのメリスマをじっくり聞かせ、若い女性とは思えない頑なな奄美島唄至上主義??を謳っています。それでいて、キュートさもあわせて感じさせるところ、なかなか得難い島唄デュエットじゃないでしょうか?
参考~