Айархаан / Искрящиеся ритмы

☆AYARKHAAN 2015
アヤルハーン!ロシア連邦サハ共和国の口琴グループ、アリビナ・ジェグチャリョーヴァを中心に、超絶技巧のホムス(口琴)、多彩な声を駆使して、東シベリア・サハの自然を描写する3人組。2002年結成以来、世界各地のワールドミュージック・フェスティヴァルに参加しているそうです。〜ということで、今年も来日してくれたそうですが、相変わらず、店に張りついているだけの毎日ですから、残念ながら、観に行けませんでした。が、日本口琴協会の直川さんのご厚意で、当店にもCD初入荷と相成りましたこと、喜びたいと思います(感謝!)。
それにしても、このジャケ!こんな女性メンバー達(若い男性はメンバーじゃないようですが…)がステージに上がって来たら、いったい何が始まるのか?と期待せずにはいられないでしょうけれど、基本、口琴ですよ、ホムスの演奏です。その、シャーマニックな民俗音楽のように聞こえながら、アヴァンな音響派テクノのようにも聞こえてしまう変幻自在なホムスの独奏、そして重奏の面白いこと!
加えて、男声ホーミーや、馬頭琴の音色、あるいは、馬のイナナキや風吹く音、フクロウや狼の遠吠えも聞こえます(うち、風の音や馬のいななき、蹄の音、鳥の声、羽ばたく音などはメンバーが声音で作っている模様)。そして女声によるミスティックでありつつ遥か平原に響くような朗々とした歌声、加えて、いかにもシベリアの女性シャーマンを想わせる片面太鼓を叩きながらの女声コーラスも聴ける作です。
そうしたすべての音、声が、なるほど、東シベリア・サハの自然描写につながるような音絵巻(人の営みも自然の一部であるような)と聞こえてくるわけですね。面白いですねえ、口琴の見せてくれる世界観、そして音楽観!

Albina Degtyareva – voice, khomus
Yuliana Krivoshapkina – voice, khomus
Olga Podluzhnaya – voice, khomus


▽参考

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