ツツァーナ(と読むのかな)・ヴァルコニルはハンガリー生れの歌手・女優・アコーディオニスト。世界中 を旅し、バーやストリートで歌う。これは彼女の4枚目のアルバムで、フランスのサウンドエンジニア/ プロデューサーのフィリップ・テシエ・デュ・クロ(ウェンド・コロソイ、ボーヤン・Z、ステファノ・ ボラーニ、ロキア・トラオレ…)とのコラボレーションで制作された。ツツァーナの旅の手帖のような 構成で、放浪の歌をハンガリー語、ロマ語、英語、フランス語で。(サプライヤーインフォより)
CSABA POLOTAI (electric g, acoustic g, vocal), FREDERIC NOREL(vln), JEFF HALLAM (b, vo), SYLVAIN LEMETRE (perc, dms).
ハンガリアン・フィメールSSWとうことですが、なんだか、寄る辺のない歌ですねえ…一所不在、放浪する女声?そんな、ホーボーソングみたいな成り行きが、どんな風にこの人にあるのかは知りませんが、70年代末頃の作と言われても信じてしまいそうな曲想、セピアに浮かぶジャケの横顔、どちらかと言えば、投げやりにも聴こえてしまう、その高音域で不安定な歌声や、ほんの微かに漂うハンガリーのトラッド・フォーク・リヴァイヴァルの余韻?とか、いろいろと考えてしまいますが、その、いろいろと考えさせるだけの、掴みどころのない?というか、寄る辺ない魅力があるのは確かです。