フィンランド女性歌手とそのバンド“流れる雲”のサード・アルバム2012年作です(~中野のHさんに教えていただいたCDです)。1984年生まれのヨナことヨハンナ・ロウヒヴオリはオーストリア生まれで、ヘルシンキ育ち、2010年にCDデビューし、すぐに人気歌手となり、順調にキャリアを重ねているそう。で、ラップやレゲエ、タンゴ、ジャズ、カントリー等を取り込んだPOPシンガーとされているらしいんですが…、全体にアコースティック、フィンランド産ハープのカンテレや北欧らしいヴァイオリン・アンサンブル、アコーディオンもフィーチュアーされ、実にオーガニックな感触。で、ラップというより、やっぱりヴァルティーナあたりを連想させる早口ヴォーカルなんかも聞けて、結局、POPなフィニッシュ・トラッドというムードが漂う本作です。スウェーデンやノルウェーと違って、ケルトっぽさがないところが、フィンランドらしさ?自由で面白いところでしょうね。~前作・前々作もチラッと試聴してみましたが、この作が1番面白くなっているような気もします。聴き時かも知れませんね。