YEE HTWE / MYOMA, BRILLIANTLY BRAVE BLOOD

YEE-HTWE

←向かって右の箱(ジャケ)の中に左のプラケースCDが入っています。以前ジャケが違うとご指摘されましたので、蛇足ながら…。

今回は井口さんに買い付けていただきました(感謝!)。ずいぶん前のことになりますが、菊地成孔さんがラジオで取り上げられて、瞬間的に一部で購買意欲があちこちで盛り上がるも、その後、全然入荷しなかったCDですね。

特に資料もなく(解説はミャンマー語のみ)、ネットで調べてみてもドコにも関連事項が出てきませんので、もしかしたら、まだリリースされたばかりなのかも知れません。さる方に買って来ていただいたのですが、まあ、わからないならわからないなりに、その方がおもしろいので、そのまま聴いた印象をイイ加減に述べるなら、“BRILLIANTLY BRAVE BLOOD” なる表題や、録音の質、ジャケットの雰囲気から察するに単なる古典ではなくて、サインワインオーケストラと、フネーも含む金管アンサンブル、そしてピアノ&ギター、ヴァイオリン、ベース、ドラムスによるインスト創作組曲のようなもの? なのかなあ、と察します。西洋音階もふんだんに使っているし、マーチング・ナンバーもあれば、ミャンマー・タンズィン調、加えて、もちろん古典音階多用の曲もありますが、突然の転調、絵に描いたような民衆プロバガンダ音楽調に雪崩れ込む展開もあるという変幻自在な内容〜ただ全体に、このインスト組曲アルバム、なんとなくミャンマー・ジャズとでも呼んでみたい気持ちもあります。
あるいは、もしかしたら、戦前からの反英独立〜抗日運動の流れと先の民主化を結びつけるようなミャンマー魂(?)謳歌的な制作意図とかがあるのかも知れない、と推察することもできるかも知れません、ジャケットのデザインからして(アテズッポウですが)。
でも、そういうことはともかくとして、その音に触れる時、主役はやっぱり、その訥々としているのか、流麗なのか、譜面どおりなのか、アドリブなのか、何とも判断がつきかねるような、そのピアノのそのタッチということになりそうで(YEE HTWE という人がピアニストなのか、どうかもわかりませんが)、その、どうにもやっぱり、ミャンマー的調律ピアノの雨垂れ百連発みなたいな奏法の奔放さに耳が行くということはあるでしょう。その辺が異邦の門外漢としては、聴き所でしょうね。

〜と、以前、テキトーなこと書いてしまいましたが、今なら Myoma というのは天才音楽家とされたミョマ・ニェイン(Myoma Nyein 1909-1955)のことだとわかりますし、そのミョマが2次世界大戦前から活躍、戦後は英国からの独立運動や世界平和のために曲を書いた、らしい、ということも知っているので、そのミョマの作品集として本作が録音されたことは察しがつきます。それにピアニストかなあ? と思っていたこのアルバムの主は、ミャンマーの若手作曲 / 編曲家だということもわかりました。ま、結局、トリビュート作、ということになるんでしょうか。
それにしても、どこか “JAZZ” を感じさせるアルバムであることも、記憶にとどめておくべき?…なるほど、菊地成孔さんがラジオでかけられたことも、うなずけるような。

ဗို လ္ ရႈ သ ဘ င္ေတးေရး – ဂီတာတင္အုန္းေတးဂီတ – ရဲေထြး ( ၿမိဳ ႕မ )ရဲေထြး ( ၿမိဳ ႕မ ) / ရဲရဲေတာက္ျမန္မာ႔ေသြး ALBUM မွ -COPYRIGHT : ျပည္ေတာ္ဦး

Eastern Country Productionさんの投稿 2018年1月5日金曜日

go top