シクサはメキシコとの国境に近いアメリカ・アリゾナ州トゥーソンから登場したグループ。トゥーソンのインディー・シーンをリードする存在として知られているブライアン・ロペスとゲイブリエル・シルヴィアンを含む6人が数年前に集まり結成し、当時意識の高いミュージシャンの間で注目されていたチャーチャに強く影響を受けたオリジナル・ロック・サウンドを目指しました。そして彼らの評判は現在トゥーソンからフランスへと飛び火し、いままさにワールドワイドな注目を集めようとしているところです。
そんなシクサは昨年11月にデビューEP盤“Shift and Shadow”を発表。そして満を持してのデビュー・アルバムが本作『ブラッドライン』です。メキシコに近いトゥーソン出身の彼らは、実際2世や3世のラティーノ音楽家たちで、エスニックなチーチャの音楽性もすんなりと受け止められたそうです。さらに広大な砂漠が広がるアリゾナ出身だけに、ティナリウェンに代表されるデザート・ブルース/ロックにも大変親和性が高く、そんな音楽性も取り入れてサウンドのヴァリエーションを豊かにしてくれました。加えてインディー・ロック・シーンから出てきた彼らならではのパンキッシュな姿勢は、よりその混血ぶりを強調することに貢献、なんとも個性的なグルーヴを創り出すまでになりました。
まさに2000年代以降のワールド・ミュージック・カルチャーが生んだ突然変異バンド! 2016年の大注目株!(インポーター資料から)
(EP “Shift and Shadow”から)