名盤復活! これぞブラジリアン・ジャズの最高峰作品のひとつ!
ブラジリアン・ジャズ・ファンには忘れ得ぬアルト・サックス奏者といえるのがこのヴィトル・アシス・ブラジル(1945―81)。35歳という 若さで他界してしまった彼は天性の音楽センスを持ちながら、デビュー後アメリカのバークリー音楽大学に留学し、さらにそのセンスに磨きを掛けたという努力の音楽家でもありました。
そんな彼の名作のひとつとして知られるのが、1966年に残した『デゼーニョス』(セレスト)で、当時わずか21歳にして“ブラジルにおける最初の偉大なジャズ・アルバム”と人々に言わしめるほど、高い評価を受けました。
そんな彼がバークリー留学中の70年、ブラジルに一時帰国した際に録音したのがこの作品で、60年代のジャズ・ボサ・シーンを代表するピアニスト、ドン・サルヴァドールが参加しています。その他トランペット、ギター、ベース、ドラムズのセクステット編成で聞かせる本作は、2002年にアトラソー ン・レーベルからリリースされ、『デゼーニョス』に匹敵する名作と賞賛されましたが、しばらく絶版となっていました。
ここではフリー・ジャズを中心とした前衛的でスリリングなブラジリアン・ジャズを存分に聞かせてくれます。そして一時も聞き逃せない緊張感が全 篇で感じられるあたりは、まさにアーティスティックなヴィクトル・アシス・ブラジルの持ち味がそのまま滲み出ており、ファンにはたまらない名作です。
(サプライヤーインフォより)