VASILIS FLOROS / RIGOS PSYCHIS FOREMATON

ヴァシリス・フローロス2018年12月末の3作目となるアルバムです入荷が遅れてしまいました…(って、誰も待ってない?)。1982年、アテネ郊外のイミトス生まれ、ふたつの大学で、数学とフォークロア、神話、伝説を研究し、ごく若いころから弾き続けたギターをはじめとし、アテネ音楽院でブズーキ、ウードを習得したソングライターにして歌い手、形容矛盾かも知れませんが、現代の知性派レベーティスとでも言えそうな音楽家だと思います。
その2010年作、ダラーラス参加の>ファースト・アルバムは、未だ人気のある作品(既にレアーですが)、2015年のテッサロニキ録音なるセカンドも、地味な上にも地味なイイ作品でした。そして、この3作目、なかなか変なジャケットですが、現代ギリシャを代表する作家の一人、アレクサンドロス・パパディアマンティスの詩を楽曲化したナンバーや、タゴール・ソング「ラビリンス」を演じるなど、やっぱり一筋縄ではないわけですね。そして何より?ヴァシリスが今回起用した女性歌手、 4曲を歌っているマリア・エヴラヴィが素晴らしい!ヴァシリス同様、飾りなくして、プライヴェートな感性も滲ませつつ、その節まわしは意外と古風です。自己名義アルバムはまだないようですし、詳しいことはわかりませんが…。ほか、マノリス・ヴァルダニス、ディミトリス・ミスタキディスも参加しています。

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