“カリンドゥラ”と言えばザンビアやマラウィ、だと思っていましたが(参照 FROM STAFF )、コンゴ南部も地続きなんですから、そこにカリンドゥラがあっても不思議はないわけで、というより、ザンビアのカリンドゥラ自体、コンゴ的な感覚と南部アフリカ的な感覚が交わっている風に聞こえるように、本CDで聞ける、よりコンゴ的な感覚が強いカリンドゥラには(~世界初紹介ということですが)、なるほどなあと得心させていただきました(アフリカの国境なんて後から西洋人が引いた線ですから、当然音楽に国境ナシですね)。ザンビア北部のカリンドゥラと同様、文字通りの手作りギター・バンド(自らの生活空間周辺素材・廃物を利用した素人っぽいハンドメイドのギター&ベース風弦楽器から成るバンド)によるその演奏、もしかしたら一旦、欧米音楽の影響を受けることで成立したポピュラー音楽が、再び民俗音楽化したような、そんな、ノリの良さ&親しみやすさと、ディープな民俗ローカリティーが渾然一体となった演奏と感じます。現地で催された3日間のお祭りで撮影&録音されたDVD&CD~byクラムド / ヴィンセント・ケネス~ということで、もちろんコノノやビリリやマションベのファンの方は必聴&必見!