大正から昭和初期~日本における「ジャズ胎動期」に群雄割拠したマイナーレーベル作品を100曲厳選して編む本邦初の画期的アンソロジー!監修 瀬川昌久 / 豪華執筆陣&貴重写真満載の108頁ブックレット付き!~というわけで、スゴイ!としか言いようがありません。要するに戦前のインディーズPOP集大成ということになりますか?ジャズと言ってもそれはいわゆるフツーのJAZZと考えずに、舶来&洋楽一般及び洋楽ソングの影響を受けた和製ミクスチュアーPOPソングの総称だったわけで、親しみやすくって気のきいた歌アリもの中心で100曲ですから御安心あれ!コミックソング / ジャズコーラス / ダンスコーラス / タンゴソング / フォックストロット / キューバン・ルンバ もしくはルムバ / パソドブレ / クィックステップ / ブルース / 三味線ダンス / ジャズ小唄 / ジャズ俚謡~ ほかほか~スゴイですねえ戦前大衆歌謡の新しさ!?20世紀大衆音楽の重心というか基盤、そして、その全盛は、戦前にもあったんじゃないかと、そう薄々考えていらっしゃる向きには、思わず膝を打つコレクションじゃないかと思いますよ。当時のマイナー / インディーズ・レーベル群ならではの自主規制ナシの発想がアナーキーに展開!それでもって、だいたいのところ演奏能力や曲想も今にくらべて劣ることナシ勝ることアリ、でしょうね(ま、ホントは較べようもない時代の差はありますが)。おそるべし~戦前の芸達者たちの水滸伝!