21世紀の音楽都市テルアビブを代表するロック・ギタリスト、UZI RAMIREZ(ウジ・ラミレス)の2nd Album!
Boom Pamの創立メンバー、バンド脱退後はジャズ・トランペッターのアヴィシャイ・コーエン、マルチ楽器奏者クティマン、女性SSWカロリーナら、イスラエルのあらゆるジャンルのアーティストたちと共演を果たしてきたウジ。
2014年の2nd.ソロ・アルバム「チーズ・イン・マイ・ポケット」は20人強の演奏家を招き、伝統的なロック・バンド編成から、ストリングス・カルテット、ブラス、オールドタイミーな生楽器アンサンブル、混声コーラス隊など、曲毎に編成を変えて展開されるド直球サイケデリック・ロック・アルバム。
2015年の今、刺激ある音楽を求めて世界を俯瞰すると、イスラエルの音楽シーンを無視できなくなる。昨年、イスラエルのバンドとして初めてフジロック・フェスティバルに出演を果たした「地中海のサーフロックバンド」Boom Pam。エチオピア音楽やアラブ音楽、クレズマー音楽、地中海音楽など、現代のイスラエル文化を反映した音楽性を提示し、訪れた先々の音楽家との共演を通じてイスラエル音楽を広める音楽大使、イダン・ライヒェル。90年代からアメリカのジャズ最前線で切磋琢磨してきたアヴィシャイ・コーエンやオメール・アヴィタルらジャズ勢。人口たったの800万人、しかも、常に紛争のイメージがつきまとう中東の小国からこれほどまでに濃密な音楽が次々と届くとは一体どういうことなのだろうか? その充実度は1960年代末のカリフォルニアやリオ・デ・ジャネイロ、1970年代末のロンドン、2000年代初頭のイスタンブルやムンバイなどにも負けていないのでは? イスラエルという国の好き嫌いは別にして、2010年代のイスラエル音楽は世界中の熱心な音楽ファンにじわじわと届きつつあることは確かだ。
そうしたシーンから、また一人異才ギタリスト/シンガーソングライターをここ日本で紹介出来ることとなった。本名ウジ・ファイネルマン、ステージネームはウジ・ラミレスである。
彼の音楽を簡単に形容するなら、むせかえるほどのブルース、カントリー&ウェスタン、スワンプ・ロック、アメリカーナ志向である。彼が音楽的参照としてきたのは1960年代のボブ・ディランであり、70年代初頭のジョージ・ハリスンであり、40年代のウディ・ガスリーであり、その上、彼の低音ボイスはルー・リードを思わせる。筋金入りのロックンローラー/ギタリストであり、ルックスもそんな音楽性にピッタリマッチした長髪長髭&デカ眼鏡(さらにちょっぴり腹も出ている)のむさ苦しくも愛すべきオタク風貌である。
ウジはおなじみBoom Pamの創立メンバーとして、2002年頃にイスラエルの音楽シーンに登場した。そして、Boom Pamで二枚のアルバムを制作した後、2008年頃に脱退し、新たな三人組バンド、ラミレス・ブラザーズ(Ramirez Brothers)を結成した。ラミレスの名前は1980年代にアメリカ西海岸で13人を殺し、逮捕された連続殺人犯リチャード・ラミレスに由来する。このバンドではギターのウジ、トランペットのセフィ、ドラムスのキットカット、三人全員がラミレス姓と名乗っていて、RamonesやOKAMOTO’Sと同じようなバンド名である。これ以降、ウジはステージネームをウジ・ラミレスとし、バンドとソロ活動を並行しながら、アメリカーナな音楽性を追求し始めた。さらにイスラエルのあらゆるジャンルのアーティストの作品に積極的に参加し、ギターの腕を披露してきた。
そして、2014年に発表された彼のソロ=ウジ・ラミレス名義の2nd.アルバムがこの「チーズ・イン・マイ・ポケット」である。
(メーカー資料から)
収録曲
1. Surrender
2. Bodean
3. Call My Name
4. Blossom
5. Cheese In My Pocket
6. Papercuts
7. Love You All the Time
8. Up & Down
9. Sundown Blues
10. Honey Tree Evil Eye
11. I Know It’s Mine
12. The Elevator Goes Up and Down