TOULOUSE CONTOUR / LE TEMPS ADDITIONNEL

★Vocals – Art Mengo, Yvan Cujious, Magyd Cherfi

スペインから移住して来た両親のもとで育ち、化学と物理学を学びながらも、地元バーでピアノ弾きをしながら書き溜めた自作曲をレコード会社に持ち込みレコーディング、88 年の仏TOP50に初シングルを送り込んだアルト・メンゴ〜
物理学の教授を10年勤めるも、子供時代からの音楽への情熱醒めやらず、応募したラジオ局コンテスト会場でクロード・ヌガロと出会い、ヌガロにガロンヌ音楽祭に招かれ歌ったことをキッカケに、1996年に歌手デビューしたイヴァン・キュジュウ〜
アルジェリアはカビールから移住して来た両親のもと、ラグビーに出会ったり、映画界を目指し脚本をこつこつ書き溜めたり、結果、大学入試に失敗した後、彼自身の詩をともに歌うグループ、ゼブダを結成、1985年にシングルデビューしたマジッド・シルフィ〜
…というわけで、南仏オクシタンの街、トゥールーズ生まれのオヤジ歌手3人が結成したヴォーカル・トリオ=トゥールーズ・コントゥールの初作がこちら。
そして、彼らが本CDにおいて、リレー・スタイルで歌い継いでいる曲は、彼らが愛する南フランスの先達〜フランシス・カブレル、ニノ・フェレール、クロード・ヌガロ、ピエール・ペレ、あるいは、ジュリエット、ピエール・ヴァシリウ、マルセル・アモンといったトゥールーズのシャンソニエのカヴァーであり、この3人、それぞれ、それほど近くないけれど、まったくカケ離れているわけでもないその理由は、彼らが歌い手として立っている場所、オクシタンの地そのもの、そこで生まれた音楽や方言への愛着がそれぞれの来し方に息づいていること、それが無ければ、おそらく3人は交わることもなかったのかも知れないという…。
が、それにしたって、アート・メンゴのよれよれ泥酔マナーのファルセット・シャンソンといい、怒っているのか憂いているのか区別がつかないマジッド・シルフィのハードボイルドなシャアビ伝来の唸り節といい、3人中では、もはや爽やかにさえ聞こえもするイヴァン・キュジュウの端正な歌い口といい、よくもコレだけ凸凹際立つ3人が組んだものだと、やっぱり、呆れるような思いは隠せないものの、だからこそ面白い!のかな、と…、これまであまり聞いたことのないような、南のシャンソニエ3人組の歌い放題アルバム!これはこれで実に貴重、かも!?

1 Les Filles, Les Garçons
Musician – Clément Libes, Etienne Choquet, Frédéric Petitprez, Léo Bouloumié, Samir Laroche
3:47
2 Demain, Demain
Musician – Clément Libes, Léo Bouloumié
Text By, Music by Claude Sicre
4:18
3 Le Blues Du Popotin
Musician – Clément Libes, Etienne Choquet, Frédéric Petitprez, Léo Bouloumié, Samir Laroche
3:42
4 Oualalaradime
Composed by Zebda
Musician – Etienne Choquet, Frédéric Petitprez, Léo Bouloumié, Samir Laroche
3:30
5 Les Mots Tendres
Choir – Anna Sophie Maehl, Julien Bruneteau
Musician – Clément Libes, Frédéric Petitprez
3:39
6 Le Sud
Composed by Nino Ferrer
Musician – Clément Libes, Etienne Choquet, Frédéric Petitprez, Léo Bouloumié, Yvan Cujious
4:28
7 Scène de Ménage
Composed by Loo & Placido, Magyd Cherfi
Musician – Clément Libes, Léo Bouloumié
3:56
8 Mon Enfance
Musician – Cyril Amourette, Eugénie Ursch, Frédéric Petitprez, Louis Merlet, Léo Bouloumié
3:23
9 Murs de Poussière
Composed by Francis Cabrel
Musician – Léo Bouloumié, Samir Laroche, Yvan Cujious
3:32
10 Lady Lay
Composed by Pierre Groscolas
Musician – Clément Libes, Léo Bouloumié, Yvan Cujious
3:08

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