往年の歌謡曲、ボレロですね、有名な曲が並んでいるように思います。ポスター付きです。まあ、それにしても、うまい歌手が、女性たちが次から次へと、ベトナムというところはいったい?どんだけみんな”歌謡曲”が好きなんでしょうねえ〜。で、このタン・ヒエン、ジャケで見るとかなり落ち着いたヴェテランっぽくも見えるのですが(マルマンライターとかの風情ですね、って、意味不明でしょうねえ、たぶん)、歌のあり方にしても、まずまずキャリアを積んでいる風。でもこれがデビュー作ということで、ちょっとびっくり。出身や生年はわかりませんでしたけど、まだハタチそこそこなんでしょう、きっと。(「ビジネスマンの父から音楽への情熱を受け継いだ」というような意味のベトナム語→日本語googl 翻訳の伝はともかく、)各種伝統楽器をこなす音楽好きで、2年前から作曲家 / プロデューサーのコック・バオ(1967-)のもとで修養を積み、1年をかけて本作を録音したという事実だけがわかりました(今のところ)。だとしたら、なんだか相当な大器なんじゃないかと…。歌い過ぎず、涼し気な余韻を残す、その歌い口、ちょっと線が細いような気もしますが、その線が細いところもイイ!と思わせるものがあります。まったく標準仕様と思われるバックの、奇を衒ったところのない豪華さもまずまず。>★