●バークリー音楽院出身で、ボストンで活動後帰国、メジャーアーティストのライブやレコーディングに参加し活動していたギタリスト、柴山 哲朗。そんなミュージシャンを5年間のブランクから目覚めさせたのが、世界中の弦楽器のルーツとも言われるウードでした。
● 日本ではウードのプロ演奏家はかなり珍しく、そのほとんどが、エジプト系のウードを弾いています。しかし柴山は、いにしえの時代からエジプトと並ぶもう一 つのアラブ音楽の中心地トルコのウードを習得、その特徴である繊細なスタイルに、ジャズ・ギター、ブルース・ギター奏者時代に養ったであろうダイナミック な表現を持ち込み、アラブ音楽の魅力をさらに伝えることに成功しています(スタイルは、フィージョン系ではなくあくまでトルコの伝統的なアラブ音楽です。 念のため)。〜以上、ディストリビューター・インフォより
<以下、柴山氏自身による曲目コメント>
タイトルのドウシュはトルコ語で誕生という意味です。私はもともとギタリストとして活動した後、5年ほどのブランクを経てウードの活動を始めました。また一から音楽を始めるという意味を込めてこのタイトルにしました。
1. taksim:即興演奏です。ここではhicazというmakam(音階)を使っています。
2. 石舞台:私のオリジナルで奈良の石舞台をイメージして作りました。6拍子の曲です。ダルブッカとのデュオ。
3. mahur saz semaisi:マフールという音階はいわゆるメジャーの音階です。日本人にも馴染みやすいメロディーだと思います。カーヌーンという琴の原型の楽器とのデュオ
4. kurdilihicazkar saz semaisi:ヨーロッパ音楽とトルコ音楽が合わさったような曲です。難曲ですがチャレンジしました。
5. koyde sabah:私の先生のまた先生であるジヌチェンタンルコルルによる曲。非常にウード弾きに人気があります。村の朝という意味のタイトル。
6. mendilimin yesili:トルコのフォーク音楽です。「私はパートナーを失った。慈悲をください」といった歌詞の内容のディープな曲。歌に挑戦いたしました。
7. dugun evinde:結婚式の家でという意味のタイトルの軽快な曲7拍子です。
8. nikriz longa:二クリズという音階で演奏される2拍子の曲。途中に即興部分をはさみました。
9. suzidil saz semaisi:これもジヌチェンタンルコルル作曲。静かに熱い曲です。
10. ending:ニハウェントロンガという曲のハイライトをエンディングとして使いました。
曲目表:
1. taksim
2. 石舞台
3. mahur saz semaisi
4. kurdilihicazkar saz semaisi
5. koyde sabah
6. mendilimin yesili
7. dugun evinde
8. nikriz longa
9. suzidil saz semaisi
10. ending
メンバー:
<プロフィール>
奈良市生まれ。19歳で渡米、バークリー音楽院でジャズギター、ブルースギターを学ぶ。Jim Kelly,mick goodrick氏に師事。地元ボストンでtop40バンド、ゴスペルバンドなどの活動を経て帰国。帰国後、東京,大阪で自己の活動と並行して様々な ミュージシャンと共演。メジャーアーティストのライブやレコーディングに参加。
その後、弦楽器の元祖といわれるトルコの楽器ウードに興味をもち、トルコに渡りNecati Celik氏に師事。トルコのセマーでのコンサートにも参加。現在は関西を中心に全国で活動中。また、テレビやラジオなどでもウードの魅力を伝えている。
▽参考