★サローキ・アーギ / ひとめぐり~歌とおはなし
●サローキ・アーギの2014年最新作は、ハンガリーの詩人達の作品に曲をつけて歌ったものです。20世紀初頭に生まれたヨージェフ・アッティラ、タムコ・シラト・カーロイのふたりの詩人から、サボー・テ・アナ、エルドゥシュ・ヴィラーグ、ヨーナシュ・トマシュ、ゴラーズィ・ラースローといった現代の若い詩人達の作品まで取り上げています。
●サウンドは実に多彩で、跳ねるようなリズムが楽しい曲から、民謡風のユーモラスな曲、切ないメロディ、ボサノヴァ風のしゃれた曲、ハンガリーのロマ・ミュージック、アフリカのピグミーの音楽や親指ピアノから影響を受けた曲などなど、世界の様々な地域の音楽が取り入れられているのですが、通底するのはハンガリー・トラッドの音楽性~精神性で、そこにサローキならではの包容力とかわいらしさが加わり、何とも言えないやさしい気持ちにさせてくれるサウンドに仕上がっています。ジャズ、ロックからトラディショナル、こどものための歌までを歌いこなす変幻自在の歌唱力を持つサローキ・アーギならではの作品ということもできます。
●前述の詩人達の詩に曲を付けたのは、サローキ・アーギ自身とフェニベシ・マルトン。
<サローキ・アーギについて>
ハンガリーを代表するコンテンポラリー派トラッド・フォーク・バンド「マカーム」や、ロマ系ツィンバロム第一人者バログ・カールマーンとの共演、ジプシー・ミクスチャー・ブラスの「ベシュ・オ・ドロム」のヴォーカリストとしての参加などを経て、ソロ歌手としてのキャリアを重ね、ハンガリーを代表する超美形の実力派女性ヴォーカリストとなったのが、サローキ・アーギです。
2006年発表のソロ作『ラメント』は、その年のベスト・ハンガリアン・ジャズ賞を獲得。トラッドをジャズ的手法を用いながら再生し、サローキ独自のトラッド・ジャズが評価を受けました。その後も、トラッドを探求したり、自国の著名な詩人たちの詩をもとに音楽をつけたり、子供のための音楽を製作するなど、多面的な活動をしてきました。2008年には、“ハンガリーのマレーネ・デートリッヒ”といわれる往年の女優、歌手Katalin Karady(カタリン・カラーディ)の楽曲をジャズ・テイストで料理したアルバム『想い焦がれて~カラーディ歌集~』が、日本でも大ヒットし、ワールド・ミュージック、ヨーロッパ・トラッドのファンばかりでなく、ジャズ・ファン、女性ヴォーカル・ファンにも注目されることとなりました。また、2014年年末に刊行された『中央ヨーロッパ 現在進行形ミュージックシーン・ディスクガイド』で“中欧音楽のキーパーソンたち”の1人として大きく取り上げられています。
そして、遂にこの春来日(2015年5月24日@コットンクラブ)が決定!
(以上、メーカーインフォより)
▽曲名をクリック試聴可能!
1. Intro イントロ
2. Korforgas ひとめぐり
3. Kongo-bolt 何もない店
4. Perc 時間
5. Pulaku プラク
6. Esodal 雨の歌
7. Lanyok 女の子たち
8. Esra dala エシュラ・ダラ
9. Tel utca harmincnyolt 冬通り38番
10. Interurban 市外から
11. Macskapiac 猫の市場
12. Zsolti, a szamitogepszerelo ジョルティはパソコン修理人
13. Negyeshatos 4、6番(シロク)のトラム
14. Segitenel? 助けてくれる?
15. Istenem 神様
16. Altato 子守歌
17. Ot kis madarka 5羽の小さい鳥
18. Outro アウトロ