☆ Over 100 Years of Photography in the Caribbean, Image and Identity in the West Indies
〜というわけで、大判写真集です。カリブ海の人の営みを写した100年間の写真を並べただけ、特にストーリーも解釈もなく、ただアトランダムに写真を並べただけの大判写真集です。それでもってUKソウル・ジャズ・レーベルによる制作だけに、やはり英語圏カリブの写真が多いのも確か。キューバやプエルトリコ、フレンチカリブの古い写真を期待する向きには、少しばかり肩透かし、ということにもなるでしょう。が、それでもやっぱり欲しくなってしまうのは、もともと古い写真を見ているだけで幸福という方はともかく、カリブ音楽好きにとっては、その写真一枚一枚が見せてくれる光景が、単なる2次元と映るのではなく、時間の流れや空気感、あるいは音楽さえ聞こえて来るような、そういう風に見えるから、ということはあるんじゃないでしょうか?LPサイズ / 2.5kgのハードカヴァー、250Pといいうことで、各ページに一枚づつ大判約500枚の写真がただただ並んでいるだけです。にしても、これだけカリブ海の古い写真を一堂に纂めた本、空前絶後であることは確かです。