イスラエルの作曲家/プロデューサー/歌手、なので、本来ならばアジアに分類すべきものでもないんですが、このシャイ・ベンツル、長らくインドに留まり、ヒンドゥースターニ&ラジャスターン音楽&各種デヴォーショナル・ソングを学んだという変わり種。で、イスラム系/スーフィー歌謡のカウワーリーも歌うという中東情勢のジョーシキをくつがえす音楽家でもあるわけで、なんかイスラエル人にもいろいろ込み入っている人がいるんだなあ、と、あのイダン・ライヒェルとかを思い出しながら感心しきり。が、冒頭イントロに続く表題曲 “ショーシャーン” ~YOUTUBEの度を超したPOPなカウワーリー映像を見ていただければ、この人なりの音楽性も納得していただけるかと…。この吹っ切れたアイデア!只者じゃないですね。
ユダヤ&ムスリム&ヒンドゥーの和気藹々なるコンフュージョンPOP!猛暑も吹っ飛ぶ楽しさ、この1曲で、当店的には超オススメですが、他の曲もゆったりとしたスーフィー&デヴォーショナル系アコースティック・ナンバーが並んで、その南アジア音楽の解釈もなかなかのもの。しかもヴェテラン女性歌手ショーバ・ムドガルほか、ゲストも多彩で豪華です(なお本CDはインド盤リリース!)。