いや～、久々です。いろんな意味で、こんなにヤル気を削がれる音楽は…、聴けば聴くほどに、いろんなことヤル気がなくなりますよ。本邦初入荷となるボツワナＰＯＰダンス・ミュージックですが、ジャケではライオンが咆えていますが、特に音楽自体に迫力はありません、金輪際。が、しかし、 アフリカ音楽史上、こんなにあからさまにアフリカしているジャケは他にありませんでしたよね。ライオン咆哮ジャケ？現地流通のはずなのに、いったいナゼなんだろうか、と、考えてもしかたのないことですが…。で、ボツワナというと南部アフリカ、南アと国境を接するわけで、やっぱり南ア北部リンポポのシャンガーン・エレクトロに近いと言えるかも知れませんね。でも、あのシャンガーンの異様なＢＰＭの速さに較べると、こちら、実に牧歌調、ミディアム・スローなんですよね。古き良きＤＸ７系の打ち込みも、ずいぶんと脱力マナー、ズールー・ジャイヴなんかにも親近性を聞かせるヴォーカルやコーラスにしても、その何というか、ダンス音楽としてあることを予め放棄しているような雰囲気でしょうか？あるいは、ジャマイカのスレンテン発生時に近い感覚なんでしょうか？とは言うものの、ですよ、その脱力加減 、これまでに遭遇したことないくらい既に出来上がっている、かえって完成度の高さみたいなものも憶測されます。…人柄や生活感なども盛り込んだニュータイプのエレクトロカ、とでも言えるかも知れません。特に意味もなく吹かれ続けるホイッスルもポイント高いんですよねえ…。