イタリアのガース・ハドソン?歌手兼ソングライター&キーボード奏者のミルコ・マリアーニ率いるアヴァンギャルドでロマンチックで懐古的な音楽集団、サルティ・ダ・サトゥルノ(=土星からこんちは)の2013年新作『ダンシング・ポローニャ(ポーランド踊り)』です。で、このアルバム、「ロマーニャ・ミア」の作者として知られるヴァイオリニストで作曲家、ローマのシュトラウスと呼ばれたセコンド・カサデイ(1906-71)と、もう一人、言わずと知れた “ジャズ、来たるべきもの” 前衛ジャス・サックス奏者のオーネット・コールマン、この二人に捧げられていて、で、その隔たりとアンバランス〜カサデイとオーネットの間で奏でられるオンディオリン / オンド・マルトノ / アルモニカ(グラス・ハーモニカ)/ クリスタル・バッシェ / メロトロン / イントナルモーリといった発明楽器群&ピアノによるバッキング、そこんとこに意外と哀愁味あるカンタトゥーレっぽい歌を聞かせるミルコ・マリアーニ(もちろんロックの洗礼を受けた歌い口も聞こえますが)という内容、です。好きな方にはたまらない世界?ま、大雑把に言ってしまえば “ローマ音響派” とでも。