1919年ポンセ生まれ、2012年に亡くなったプエルトリコの大女性歌手ルス・フェルナンデス。セリア・クルースの向こうを張るような、ソウルフルな力強い歌声で、アフロ・キューバンやボレロ、そしてボンバやヒバロ音楽風に所謂レロライ節を乗せたレパートリーなど、幅広く歌った歌手です。本アルバムは、1955年にスペインのMontilla(モンティージャ)レーベルにのこした、アフロ・キューバンの作品集『 Ruth Fernandez With Obdulio Morales And His Native Cuban Orchestra And Chorus – Ñanigo (The Soul Of The Afro-Cuban Music) / Ruth Fernandez Sings』(Montilla FM-54)のジャケット・デザインは変えられていますが、ストレート・リイシューです。バックは、アントバルズ・キューバン・オール・スターズなどのビックバンドを率いたオブドゥリオ・モラレス指揮のオーケストラ&コーラス。
ただ、ここでいうアフロ・キューバンとは、クラシック系や劇場付の作曲家たち、レクオーナ、エリセオ・グレネー、モイセス・シモンなどが、アフリカ的なものを表現するために創作した音楽。こういう音楽こそが、キューバ・ポピュラー音楽の出発点、ルーツということが出来るわけです。ちなみにオマーラ・ポルトゥオンドの十八番、ドゥルメ・ネグリータもそんな作品と1つです。
ルス・フェルナンデスの歌唱も、いかにもサルスエラ的に表情豊かに歌われています。
CD-Rですが音質良好で解像度よく仕上げています。紙スリーブ・ジャケに、レコードに模した黒色盤が封入されています。(サプライヤーインフォより)