マンボ時代の名ピアニスト兼アレンジャー、レネ・トゥーゼの1961年録音盤の復刻CD-Rです。レネは、1940年代から自身のオーストラを率いゴージャスなマンボやチャ・チャ・チャを中心に演奏し人気を得たキューバ人アーティストですが、そのアレンジや自作曲に、後のフィーリンやイラケレ一派に通じるモダンさをすでに持っていて、プレ・フィーリン、プレ・キューバン・ジャズのミュージシャンとして認識されています。
本作は1961年録音と言うことで、ジャズや当時の米国ポピュラー音楽に通じるコード感やアレンジを聞いてとれます。しかしその中にキューバン・リズムが核としてしっかりとした存在していて、そのバランスが素晴らしいですね。特にこのアルバムでは、当時流行し始めたリズム、パチャンガを多く取り上げています。自作の他、ジャズ・スタンダードの「ミスティ」やセサル・ポルティージョ・デ・ラ・ルスの「デリリオ」、ラ・グラン・フェジョーベの「タンガ・ラ・パチャンガ」なども取り上げています。CD-Rですが、音質良好です。