スペイン北西部のケルト文化圏、ガリシア地方の伝統楽器パンデイレータ(ガリシア音楽に欠かせないタンバリン状のフレームドラム)と地声を響かせた歌唱法のデュオが贈るシンプルで力強いガリシアの大地の音。シュルショ・フェルナンデスとキケ・ペオンはフィールド・リサーチを続けて音楽の源流を探りました。彼等が歌うメロディのほとんどはその時に採集したものです。現在、多くのバンドやミュージシャンが活躍するガリシア音楽シーンの中で、彼等が演奏するものは深く伝統に根ざし、歌+パーカッションというすべての音楽の源と言ってもよいスタイルで、その歌声は強靱で時に高速でリズムを刻むパンデイレータとぴったり寄り添い驚くほどのスケールの大きさを感じさせてくれます。ベログエトやブディーニョらのロック・テイストの疾走感の源流がここにあると言っても過言ではありません。彼等は9年に渡りベルギー、イングランド、スコットランド、ブルターニュの各地で演奏活動を行い、ガリシアの伝統音楽を広めることに貢献してきました。初のアルバムとなる本作ではヴォーカル、パンデイレータを担当するシュルショとキケの他に、ガイタ(ガリシアのバグパイプ)とソプラノ・サックスにペドロ・ラマス、ヴァイオリンにニコライ・ベリコフ、アコーディオンにシャン・パピンが音の色彩を添えています。(サプライヤー・インフォより)