見た目、もう妙ですよね、
“ルンバ・カントリー” というタイトルにも引っかかりました。
聴かずにはいられませんよ、ねっ!?って、
どこで何してギター抱えてるんだか、一向にわからない、お花模様をあしらったジャケに誘われつつ、何をやらかしてくれるのか?と、聴いてみれば、些少、萩原哲晶マナー?漂うセカンドライン風ルンバ、男臭さや哀愁味というものを微塵も感じさせない茫洋としたカントリー・ソング…、そんな冒頭表題曲、確かにルンバでカントリーではあると得心するものの、馬に跨ったり、投げ縄を結ったり、カウボーイ・ハットをかぶったりするようなことは金輪際ありえないカントリー調、う〜ん、なかなかできることじゃないと思います。
2020年の “BOTTOM RHAPSODY”で初めて聴いて、タダ者じゃないな、病気だな、と思いましたが、期待を裏切らない新基軸?これまで、面々と受け継がれて来たアメリカン・ミュージックの女にモテたい男の規範となるような歌の数々から、見事に逸脱した本作の制作理念、のようなものに、ただただ、脱毛しました。あ、いや、脱帽しましたよ。
加えて、間違い発言上等、ということで言わせてもらうなら、ランディー・ニューマン、ライ・クーダーからブレイヴ・コンボへと進んだアメリカン・ミュージックの「いや、別にそんなにモテたくないし」路線のその先に、このポーキー・ラファージのトボケた味わいが開花したと考えてもイイんじゃないか?とも思います。あ、いや、ま、別に、そう断言してみても、何の意味もないんじゃないか、とも思いますが…
1. One You, One Me
2. For A Night
3. Run Run Run
4. Like A Sailor
5. Sister Andre
6. So Long Chicago
7. It’s Not Over
8. Home Home Home
9. Made To Be Loved
10. You Make My Garden Grow