最近聞かなくなってしまった “モダーン・ライカ” の女性スタア、前作は2015年だったので、3〜4年のインターバルを経ての新作ということに。1975年アテネ生まれ、1995年CDデビュー、本作が14作目となるそうです。
ところで、”モダーン・ライカ” という名称はこのペギー・ジナやアンナ・ヴィッシ、あるいは男性だったら、アンドニス・レモスやノティス・サファキアナキスあたりの人気歌手の音楽をそう呼んでいたような気がします。それなりに、欧米ロック or POPのテイストを盛り込んだライカ調〜というか歌謡曲調の曲を”モダーン・ライカ”と呼んでいたような…。が、今に至って、流石ギリシャ、という言うべき? なのか、欧米ロック or POPのテイストを前面に多用する歌い手があまりいなくなってしまったので、 “Modern Laika” という言葉が、あまり必要なくなってしまったんじゃないかと、そんな風に想像しています。
で、このペギー・ジナの新作、ちょっとロック風のエレキギターとか聞こえる曲はあるものの、味付け程度、メインとなる感覚は、結構オーソドックス、そしてメロディアスなライカ調の曲の並びで、もちろんPOPであることにおいて、新鮮なアレンジも時に施されていても、これはワザワザ “モダーン・ライカ” と呼ばなくてもイイんじゃないの? と思えるわけですね。
なので、ライカです。大仰にPOPな素振りは見せることなく、なんといってもそのキメの細やかな情感をたたえた歌心(かなりウマイですよね、流石ギリシャでスタアやってるだけのことあります)、単純にギリシャ歌謡以外のナニモノでもアリませんよね! ルックスは相変わらず、ちょいとトンガってますが…。