♢ パリッサ『ペルシャ古典音楽の現在』
故小泉文夫先生も感動されたという、イラン古典声楽の女性歌手・既にヴェテラン=パリーサの新作2枚組、登場です。現在のイランでは、その存在自体が禁じられているという女性の歌い手として、このパリーサも日本やフランス、そしてドイツ等で録音を行って来たわけですが、本作もドイツのワールド系名門レーベル=ネットワーク社からの2作目となります。前作同様、伝統楽器5人(タール、セタール、ケマンチェ、トンバク)のアンサブル=ダスタンとの共演盤。12~15世紀大詩人たち=ニザミ、サーディ、ルーミ、アラギほかの詩を“水晶の声”とも形容されるパリーサが歌います。