ロス・バン・バン、アダルベルト、エネヘーなどと並び1980年代からキューバン・サルサ（コンテンポラリー・ソン）をひっぱてきたひとり、大御所パチート・アロンソの2010年作が入荷しました。偉大な父親パチョ・アロンソから引き継いだバンドを発展させ、ソンや革命後のニュー・リズムを核とした骨太なキューバン・サルサを展開、今のシーンを引っ張っている多くの中心人物達がこのバンドから巣立っていきました。本作は90年代に一斉を風靡し世界中をダンス熱で沸騰させたティンバからレゲトン、ラップ、バチャータ、スパニッシュ・ポップス風まで当地のポピュラー音楽の多彩さを網羅したような内容のキューバン・サルサ～バランス感覚に優れているパチートなので過激に走ることなく安定感のあるツボを外さないダンス・アルバムに仕上がっています。フロントのヴォーカルはクリスティアン、レイというご子息コンビ、兄弟なのでハーモニーは一流！ダンスマニアにももちろんＯＫという作になりました。